控除証明書

こうじょしょうめいしょ

控除証明書とは、保険に加入している人が、1月から12月までの1年間に支払った保険料額について保険会社から証明を受けるものです。保険料控除を受ける際に必要となります。

保険料控除には「生命保険料控除」と「地震保険料控除」があります。これらは所得控除として、年間の支払保険料に応じた一定額をその年の所得金額から差し引けるため、課税対象額を下げることができます。控除を受けるには、年末調整や確定申告において、この控除証明書に基づいて申告を行います。控除証明書の発行対象は、「生命保険料控除」または「地震保険料控除」が適用できる個人の保険契約です。

控除証明書は郵送で発行されるほか、保険会社によっては電子データ（電子的控除証明書）としてダウンロードすることもできます。なお、地震保険料控除の場合は、控除証明書が火災保険の保険証券等に付属して記載されている場合もあります。その場合は、保険証券から切り離して使用します。

保険料控除の手続きについては、勤務先で年末調整を行う場合は、「給与所得者の保険料控除申告書」に年間支払い保険料額等の必要事項を記入したうえで控除証明書を添付して勤務先に提出します。

また、確定申告を行う場合は、同様に控除証明書を添付して提出します。なお、確定申告を国税庁の「e-Tax（国税電子申告・納税システム）」で行う場合は、証明書の記載内容を入力して送信することにより控除証明書の提出を省略することができます。ただし、申告期限から５年間税務署等からの提示や提出に応じられるよう保管しておく必要があります。

税制上の取扱いは2022年10月1日現在の税制に基づくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが変わる場合がありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署もしくは税理士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。