お部屋探しの前に知っておきたい
保存版 知っておくと得をする「賃貸借契約手続の7つのチェックポイント」
1.借りようと考えているお部屋は、管理物件ですか、仲介物件ですか。
○賃貸不動産会社が扱う物件には、「管理物件」と「仲介物件」の2種類があります。
不動産会社が大家さんから賃貸契約や施設管理を任されている物件を「管理物件」、管理会社に入居者の仲介のみをする物件を「仲介物件」といいます。
不動産会社が大家さんから賃貸契約や施設管理を任されている物件を「管理物件」、管理会社に入居者の仲介のみをする物件を「仲介物件」といいます。
2.管理物件では、仲介手数料(最大で家賃1ヶ月分)を無料にしてくれる場合があります。知っていましたか。
◯管理物件では、初期費用の仲介手数料(最大で家賃の1ヶ月分)を割引いたり無料にしてくれたりする場合があります。一方で仲介物件の場合は、仲介手数料を無料にしてしまうと収入がまったくなくなってしまうので、通常は1ヶ月分の仲介手数料を支払わなければなりません。
ネットなどで気に入った物件を見つけたら、直接現地に行って管理人さんやビル清掃をしている方に、いない場合はその物件に住んでいる方に賃貸契約をしている不動産会社(管理会社)を教えてもらうと良いでしょう。ただし、これからお隣さんになるかもしれない方々ですから、くれぐれも迷惑を掛けたり失礼のないように、節度をもって聞いてみるようにしましょう。
ネットなどで気に入った物件を見つけたら、直接現地に行って管理人さんやビル清掃をしている方に、いない場合はその物件に住んでいる方に賃貸契約をしている不動産会社(管理会社)を教えてもらうと良いでしょう。ただし、これからお隣さんになるかもしれない方々ですから、くれぐれも迷惑を掛けたり失礼のないように、節度をもって聞いてみるようにしましょう。
3.保証人は誰に依頼するか決まっていますか。
○入居の申込みをする際は、入居申込書を提出します。住所・氏名・収入・勤務先のほか、保証人を記入する必要があります。最近は保証人不要の物件も少しずつ増えてきましたが、まだまだ保証人を求められる場合が多いようです。保証人は両親や親戚に頼むのが一般的ですが、信頼できる知人・友人に頼むこともできます。
入居申込書をもとに不動産会社が入居審査を行います。
入居申込書をもとに不動産会社が入居審査を行います。
4.申込金(1万円~家賃1ヶ月分程度)は、キャンセルした場合戻ってくることを知っていましたか。
○入居申込書を提出する際、契約前の仮押さえという意味で、1万円~家賃1ヶ月分程度の申込金(預り金)を支払います。契約が成立しなかった場合は返還され、契約が成立した場合はその後に支払う敷金・礼金等の契約金の一部として充当されます。申込金を支払った場合は、領収書ではなく、「預り証」をもらいましょう。
5.お部屋を借りるときには、一般的に家賃の約6ヶ月分程度の初期費用がかかります。用意できていますか。
○お部屋を借りるときには、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃のほか、鍵交換費や火災保険料なども必要になります。地域や物件によっても異なりますので、事前によく確認しておき用意しておきましょう。
関東 | 敷金 | 家賃の2~3ヶ月分 | 家賃の不払いや原状回復費用の未払い等に備えて、貸主が担保として預かるお金で、退去時に実費を差し引いて清算されるケースが一般的です。 |
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礼金 | 家賃の0~2ヶ月分 | 貸主に対して契約締結の謝礼的に支払うもので、解約・契約終了時も返還されません。 | |
関西 | 保証金 | 家賃の6~8ヶ月程度 | 関東の「敷金」「礼金」に替えて支払うものです。 |
敷引き | 保証金の5~6割程度 | 「保証金」のうち、退去時にかかる費用を予め決めてしまい、その分を差し引いて返還されるというものです。 | |
共通 | 仲介手数料 | 家賃の0~1ヶ月分 | 貸主と借主が結ぶ賃貸借契約を不動産会社が仲立ちした場合に、支払う手数料です。 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 | 先払いする最初の1ヶ月分の家賃です。月の途中で入居する場合は、その月の家賃(日割り計算)と翌月分の家賃を一緒に支払うことが一般的です。 | |
鍵交換費 | 2~3万円程度 | 前に入居していた方が悪意を持ってスペアキーなどを持っていた場合を想定し、鍵を交換する費用です。 | |
火災保険料 | 2年で1万5千円~2万円程度 | 火災の他、他室への水漏れ等を起こしてしまったときの賠償責任補償をセットにした火災保険への加入が求められます。不動産会社で加入することもできますが、賃貸借契約と火災保険は別々の契約なので、自分にあった補償内容・保険料の火災保険を選んで加入することもできます。 |
6.保証人の住民票や印鑑証明は用意していますか。
○本人だけでなく、保証人の書類も必要になります。契約までに必要な書類を確認し、準備しておきましょう。
●本人の必要書類
- ・身分証明書(保険証、免許証など)
- ・住民票(発行から3ヶ月以内のもの)
- ・印鑑(認印でよい場合がほとんど)
●保証人の必要書類
- ・身分証明書のコピー
- ・住民票
- ・印鑑登録証明書
- ・実印
7.禁止事項や契約解除の条件、敷金の取扱いなどについて理解していますか。
○契約の際は、重要事項と賃貸借契約の説明があります。難しい言葉がたくさん出てきますが、後でトラブルとならないよう、分からないことは質問し、しっかり理解しましょう。契約書の内容を確認し、納得できたら、契約書に署名・捺印し、契約締結となります。
<重要なチェックポイント>
- ●禁止事項
- 契約者以外の人が住む、ペットを飼う、楽器を使う等、物件によって禁止されていることを確認しましょう。
- ●契約解除の条件
- 契約条件に違反した場合、家賃を滞納した場合等、契約解除となる条件を確認しましょう。
- ●敷金精算の条件
- 退去時にトラブルになりやすい敷金の精算です。契約の段階で、できるだけ具体的に決めておきましょう。
- ●家賃の支払い方法
- 振込みの場合、振込み手数料はどちらが負担するか等を確認しましょう。
- ●更新条件
- 更新期間、更新料の有無、家賃の値上げの有無等を確認しましょう。更新は2年おき、更新料は家賃1ヶ月分というのが一般的です。