死亡保障の必要額の見積もり方万が一の後の支出(ローン)
最終更新日:2022年11月30日
死亡保障の必要額を考える際に忘れずに考慮しておきたいのが借入金(ローン)です。万一のことがあると、原則として残された家族(相続人)が返済をしなくてはならないからです。借入金がある場合には、「団体信用生命保険」に入っているものと、入っていないものに分けて整理しましょう。
<住宅ローンなど「団体信用生命保険」に入っている借入金>
団体信用生命保険(以下、団信)とは、ローン契約者が契約時に加入できる生命保険のことです。ローンの返済中に死亡または所定の高度障害状態となった場合に、ローンの残金分の保険金が支払われ、ローンはなくなります。
「住宅ローン」では多くの場合、借入れ時に団信に加入することになります。団信に加入していれば、死亡した場合(※)にローンの借入残高はなくなるため、別の生命保険で備える必要はありません。住宅ローン以外にも、教育ローンなどでも契約にあたり団信への加入を求められるものや加入時に団信加入を選択できるものがありますから確認しておきましょう。
※団信によっては、死亡や高度障害状態以外でもローンの残金分の保険金が支払われるものもあります(三大疾病保障特約付団信など)。
<「団体信用生命保険」に入っていない借入金>
自動車ローンやカードローン、クレジットカードのキャッシングやリボ払い、そして住宅ローンや教育ローンで団信に加入していない場合などの団信が無い借入金についてはどうなるのでしょうか。これらについては、借入者が死亡した場合、原則として遺族(相続人)がその債務を引き継ぐことになるため、遺族(相続人)は生活費とは別に返済を続けていかなくてはなりません。そのため、生命保険の死亡保障額の設定に当たっては、それぞれのローンの借入残高を調べ、考慮しておくことが大切です。
ただし、例えば住宅ローンの名義が夫のみであっても、共働きだからローンを返済できているというご家庭もあるでしょう。このようなご家庭の場合には、夫に万一のことがあっても団信により借入金はなくなる一方で、妻に万一のことがあっても借入金はなくならないため、残された夫だけでは返済し続けることが厳しくなってしまうことも考えられます。借入金の名義人が誰かということだけでなく、実際に返済に寄与しているのは誰かということも考慮して死亡保障額を設定しましょう。
- ローンの残高や完済時期を書き出してみましょう!
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ローンの種類 残高 完済時期 団信の有無 住宅ローン 住宅に関するローン(諸費用ローン等) 自動車ローン 教育ローン カードローン クレジットカード(キャッシング) クレジットカード(リボ払い等) その他ローン(証券担保ローン等) 親戚や友人からの借入金
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