死亡保障の必要額の見積もり方見積もり方その1 みんなどうしているか見てみる
死亡保障の必要額を考える際、一つの参考になるデータがあります。加入している人全員が自分にあった適正額で加入しているとは限りませんので、「みなどうしているの?」といった疑問に答えるデータととらえ、あくまで考えるきかっけとして活用してください。
参考に使うデータは公益社団法人生命保険文化センターの2つのデータです。
<生命保険に関する全国実態調査>
昭和40年より3年ごとに行なっている調査で、一般世帯の生命保険の加入状況をヒアリングしたものです。2人以上の世帯を調査対象にしており、世帯全体、世帯主、配偶者の加入状況を知ることができます。その中にある、加入金額の「普通死亡保険金」のデータが参考になります。
- 世帯主の死亡保険金額平均値
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世帯主年齢別 平均値
(万円)29歳以下 1,579.6 30~34歳 2,192.1 35~39歳 2,122.8 40~44歳 2,416.5 45~49歳 2,366.4 50~54歳 2,289.1 55~59歳 1,906.1 60~64歳 1,289.6 65~69歳 850.3 70歳以上 721.3 世帯主年収別 平均値
(万円)200万円未満 883.6 200~300万円未満 1,017.5 300~400万円未満 1,412.7 400~500万円未満 1,728.2 500~600万円未満 2,119.7 600~700万円未満 2,340.6 700~1,000万円未満 2,528.5 1,000万円以上 3,411.1 ライフステージ別 平均値
(万円)夫婦のみ(40歳未満) 2,106.0 夫婦のみ(40~59歳) 1,989.4 末子乳児 1,958.2 末子保育園児・幼稚園児 2,250.7 末子小・中学生 2,360.1 末子高校・短大・大学生 2,209.6 末子就学終了 1,365.4 高齢夫婦有職(60歳以上) 1,013.5 高齢夫婦無職(60歳以上) 707.5 その他 1,312.5
出所:生命保険文化センター 平成24年度 生命保険に関する全国実態調査 世帯主の普通死亡保険金(全生保)より抜粋
この表は調査した世帯の「世帯主」の普通死亡保険金額をまとめたデータです。都市別、地区別、職業別、年齢別などいろいろな切り口で整理されていますが、「世帯主年齢別」「世帯主年収別」「ライフステージ別」が役にたつかもしれません。もちろん配偶者のデータも用意されていますので参考にしてみてください。
<生活保障に関する調査>
昭和62年から時系列で行なわれている調査で、生活設計に対する意識や現状、生活保障に対する意識、および生命保険の加入状況などをヒアリングしています。生命保険に関する全国実態調査とは異なり、世帯ではなく、全国の18~69歳の「男女」を対象とした個人調査です。その中にある「生命保険加入金額(全生保)」のデータが参考になります。
- 男女別の生命保険加入金額の平均値
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男性 平均(万円) 年齢別 18~19歳 1,738 20歳代 1,410 30歳代 2,323 40歳代 2,460 50歳代 2,245 60歳代 1,130 本人年収別 収入はない 1,117 300万円未満 1,230 300~500万円未満 1,613 500~700万円未満 2,562 700~1,000万円未満 3,065 1,000万円以上 3,575 ライフステージ別 未婚 1,585 既婚・子どもなし 1,683 既婚・末子未就学児 2,687 既婚・末子小学生 2,650 既婚・末子中学生、高校生 2,600 既婚・末子短大・大学・大学院生 1,940 既婚・子どもすべて卒業(未婚) 1,441 既婚・子どもすべて卒業(既婚) 1,181 女性 平均(万円) 年齢別 18~19歳 638 20歳代 855 30歳代 946 40歳代 1,032 50歳代 960 60歳代 652 本人年収別 収入はない 795 100万円未満 665 100~300万円未満 876 300~500万円未満 1,086 500万円以上 1,905 ライフステージ別 未婚 880 既婚・子どもなし 948 既婚・末子未就学児 996 既婚・末子小学生 1,014 既婚・末子中学生、高校生 956 既婚・末子短大・大学・大学院生 1,365 既婚・子どもすべて卒業(未婚) 730 既婚・子どもすべて卒業(既婚) 669
出所:生命保険文化センター 平成25年度 生活保障に関する調査 「生命保険加入金額(全生保)より抜粋
こちらも収入別、職業別、住居種類別などの切り口で整理されていますが、「年齢別」「本人年収別」「ライフステージ別」が参考になるでしょう。
いずれのデータからも子どもが小学校〜高校、30代〜40代、収入が高い世帯(人)の保険金額が高いことがわかります。
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