死亡保障の必要額の見積もり方見積もり方その1 みんなどうしているか見てみる
最終更新日:2022年11月22日
死亡保障の必要額を考える際、参考の一つになるデータがあります。もちろん、データに含まれる人全員が自分にあった適正額で加入しているとは限りませんが、「皆はどうしているの?」といった疑問に答える目安や考えるきっかけの一つとしてご活用ください。
参考の一つとなるデータは、公益財団法人生命保険文化センターが発表している以下の2つのデータです。
<生命保険に関する全国実態調査>
「生命保険に関する全国実態調査」は1965(昭和40)年より3年ごとに行われている調査で、一般世帯の生命保険の加入状況を中心にヒアリングしたものです。2人以上の世帯を調査対象にしており、世帯全体、世帯主、配偶者の加入状況を知ることができます。以下は、そのうち加入している保険の「普通死亡保険金」における「世帯主年齢別、「世帯主年収別」、「ライフステージ別」の平均値のデータです。
- 世帯主の死亡保険金額平均値
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世帯主年齢別 平均値
(万円)29歳以下 1,440.3 30~34歳 1,793.3 35~39歳 1,944.8 40~44歳 1,964.2 45~49歳 2,040.5 50~54歳 1,649.6 55~59歳 1,545.5 60~64歳 1,215.5 65~69歳 772.0 70~74歳 788.2 75~79歳 592.3 80~84歳 580.3 85~89歳 557.2 90歳以上 353.3 世帯主年収別 平均値
(万円)200万円未満 689.4 200~300万円未満 734.8 300~400万円未満 1,106.4 400~500万円未満 1,372.5 500~600万円未満 1,745.8 600~700万円未満 1,830.5 700~1,000万円未満 2,051.2 1,000万円以上 3,338.6 ライフステージ別 平均値
(万円)夫婦のみ(40歳未満) 1,282.1 夫婦のみ(40~59歳) 1,325.7 末子乳児 1,944.8 末子保育園児・幼稚園児 1,961.1 末子小・中学生 2,092.9 末子高校・短大・大学生 1,708.7 末子就学終了 1,112.3 高齢夫婦有職(60歳以上) 872.8 高齢夫婦無職(60歳以上) 576.5 その他 1,113.3
出典:生命保険文化センター 2021(令和3)年度 「生命保険に関する全国実態調査」のうち「世帯主の普通死亡保険金(全生保)」より抜粋
このほか、同データは、都市別、地区別、職業別、年齢別などいろいろな切り口で統計されており、配偶者のデータも用意されています。
<生活保障に関する調査>
「生活保障に関する調査」は1987(昭和62)年から時系列で行なわれている調査で、生活設計に対する意識や現状、生活保障に対する意識、および生命保険の加入状況などをヒアリングしています。「生命保険に関する全国実態調査」とは異なり、世帯ごとではなく、全国の18~69歳の「男女」を対象とした個人調査です。その中にある「生命保険加入金額(全生保)」のデータが参考になります。
- 男女別の生命保険加入金額の平均値
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男性 平均(万円) 年齢別 18~19歳 1,050 20歳代 1,330 30歳代 2,331 40歳代 2,205 50歳代 1,992 60歳代 1,192 本人年収別 収入はない 1,070 300万円未満 953 300~500万円未満 1,625 500~700万円未満 2,201 700~1,000万円未満 2,764 1,000万円以上 3,751 ライフステージ別 未婚 1,310 既婚・子どもなし 1,849 既婚・末子未就学児 2,486 既婚・末子小学生 2,678 既婚・末子中学生、高校生 2,483 既婚・末子短大・大学・大学院生 2,519 既婚・子どもすべて卒業(未婚) 1,503 既婚・子どもすべて卒業(既婚) 1,067 女性 平均(万円) 年齢別 18~19歳 536 20歳代 735 30歳代 1,013 40歳代 818 50歳代 824 60歳代 655 本人年収別 収入はない 749 100万円未満 711 100~300万円未満 774 300~500万円未満 1,033 500万円以上 1,337 ライフステージ別 未婚 744 既婚・子どもなし 888 既婚・末子未就学児 915 既婚・末子小学生 874 既婚・末子中学生、高校生 910 既婚・末子短大・大学・大学院生 798 既婚・子どもすべて卒業(未婚) 749 既婚・子どもすべて卒業(既婚) 646
出典:生命保険文化センター 2019(令和元)年度 「生活保障に関する調査」のうち「生命保険加入金額(全生保)より抜粋
こちらも収入別、職業別、住居種類別などの切り口でも統計されています。いずれのデータからも子どもが就学中、30代〜50代、収入が高い世帯(人)の保険金額が高いことがわかります。
- 出典:
- 公益財団法人 生命保険文化センター 生活保障に関する調査
(https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html)
2211753(3)-2311
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