死亡保障の必要額の見積もり方万が一の後の収入(配偶者年金)
配偶者が所定の年齢に達した時、配偶者自身の老齢年金を受給できます。いくらくらい受給できるのか確認しておきましょう。
<1.受給できる老齢年金の種類を確認>
公的年金から支給される老齢年金は、過去の加入実績によって異なります。受け取ることができる老齢年金の種類を確認しましょう。
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国民年金に加入
(1号、3号)厚生年金に加入
(2号)共済年金に加入
(2号)該当する人の例 自営業者、自営業者の妻、会社員の配偶者 会社員 公務員、教職員 受給できる
老齢年金の種類老齢基礎年金 老齢基礎年金
老齢厚生年金老齢基礎年金
老齢共済年金
<2.老齢年金を試算してみよう>
自分に該当する年金を試算してみましょう。両方該当する場合には、合計金額が老齢年金の金額となります。
【1】老齢基礎年金の計算
老齢基礎年金の概算を計算するには、「ねんきん定期便」を利用します。
Aの年金加入期間合計 月 + これから60歳になるまでの月数 月 = 月
772,800円 × 月 ÷ 480 = 万円(年額)
老齢基礎年金は一生涯受給することができるので、給付開始から平均寿命など想定する年齢までの年数をかける。例えば80歳までとすると
老齢基礎年金の総額
年額 万円 × (80歳 − 65歳) = 万円
【2】老齢厚生年金の計算
老齢厚生年金の概算を計算するには、「ねんきん定期便」を利用します。
ねんきん定期便の「2.これまでの加入実績に応じた年金額」のうち(2)これまでの加入実績に応じた老齢厚生年金額の部分を使います。この部分に、今後の加入予定分を足すことで試算することができます。
●今後の加入予定分
今後の年収の平均額 ÷ 12 万円 × 5.481/1000 × 今後会社員として働くだろう月数 月
= 万円
●老齢厚生年金の概算
年金定期便のBの年金額 万円 + 今後の加入予定分 万円 = 万円
老齢厚生年金は一生涯受給することができるので、給付開始から平均寿命など想定する年齢までの年数をかける。例えば80歳までとすると、
老齢厚生年金の総額
年額 万円 × (80歳 − 受給開始年齢) = 万円
【1】と【2】を計算し、その合計額が配偶者の老齢年金総額となります。
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【1】老齢基礎年金の総額 万円 【2】老齢厚生年金の総額 万円 老齢年金の総額 万円
公的年金の給付額は毎年見直されています。金額の変動は微々たるものですが、減額された場合、何年にもわたって見積もっている場合は当初に比べて受給額が減ることになりますので、定期的に確認してみると良いでしょう。また、ねんきんネットでも試算することができるので活用してみましょう。
<試算例>
例)ねんきん定期便による年金加入期間合計240月、これまでの加入期間に応じた老齢厚生年金額33万円。
現在43歳、今後の年収平均360万円、あと会社員として17年働く予定。
【1】老齢基礎年金の総額
加入期間240月 + (60−43) × 12月 = 444月
772,800円 × 444月 ÷ 480 = 71万円(年額)
【2】老齢厚生年金の総額
360万円 ÷ 12 × 5.481/1000 × 17 × 12ヶ月 = 33万円
年金定期便のBの年金額33万円 + 今後の加入予定分33万円 = 66万円
年額66万円 × (80歳 − 65歳) = 990万円
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【1】老齢基礎年金の総額 約1,065万円 【2】老齢厚生年金の総額 約990万円 老齢年金の総額 約2,055万円
※年金額は平成26年度のものです。
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