知っておきたい生命保険の種類養老保険
最終更新日:2022年12月8日
<死亡時も満期時も同額の保険金が受け取れる養老保険>
養老保険は、保障と貯蓄の2つの機能を持った保険です。死亡時には死亡保険金、満期時に生存している場合には死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れます。なお、高度障害状態(※)となった時にも死亡保険金と同額が受け取れる商品が一般的です。
養老保険は、保障の続く期間(保険期間)を「10年間」あるいは「60歳まで」などのように、あらかじめ決めて契約します。死亡保険金または高度障害保険金を受け取った時、あるいは満期保険金を受け取った時に保障は終了します。
養老保険は満期保険金があることで預貯金と同様に利用されることがありますが、預貯金とは違うのは死亡保障がある点です。また、契約時期と商品によっては、満期保険金の金額は払込保険料の総額を上回ります。ただし、途中で解約した場合は、受け取る解約返戻金額が払込保険料の総額を下回ることがあります。
※高度障害状態とは、「両目の視力を完全に失う」「両腕あるいは両足を失う」など、保険会社が約款で定めた障害状態を言います。身体障害者福祉法で定められた身体障害等級とは異なります。
<保険が付いた貯蓄として活用する>
死亡保障に必要となる保障額を養老保険だけで準備しようとすると、保険料は高額になってしまいます。養老保険は、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができるため、そのぶん他の保険に比べて保険料が割高になるからです。よって、死亡保障を準備するというよりは「保険が付いた貯蓄」と考えて利用するのが現実的でしょう。貯蓄が目的でも、銀行預金ではお金を貯めるだけですが、養老保険ならお金を貯めながらも死亡時の保障もあります。ただし、貯蓄代わりに利用する際は、途中で解約すると支払った保険料よりも低い金額しか手にできないことがある点は、くれぐれも注意してください。
養老保険は、例えば、子どもの教育資金準備として活用することもできます。その場合、満期を子どもの進学時期に合わせておきます。そうすることで、満期保険金を学費として活用するとともに、保険期間中に万が一のことがあっても死亡保険金として満期保険金と同額が受け取れ、この保険金を学費に充てることもできます。
また、死亡保障を確保しながら定年後の生活資金準備も目的にするなら、30年など長期の保険期間で契約しておくのもひとつです。
満期保険金の受取方法には、一括で受け取る方法のほか、満期保険金の全額あるいは一部を据え置いて、年金として受け取る方法が用意されている場合もあります。
- 養老保険のイメージ図
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