知っておきたい生命保険の種類定期付終身保険
最終更新日:2022年11月14日
<終身保険と定期保険をセットした保険>
定期付終身保険(定期保険特約付終身保険)は、終身保険をメイン(主契約)として、定期保険をオプション(特約)で組み合わせた保険です。「終身保険」で一生涯の死亡保障を、「定期保険特約」で一定期間だけ死亡保障を手厚くするというように、異なる期間と死亡保障額を同時に準備することができます。終身保険の保障は一生涯続きますが、定期保険特約の保障は、一定期間のみで終わります。また、定期保険の保険期間は一般に、主契約である終身保険の保険料払込期間までが最長となっています。
定期保険特約には、「更新型」と「全期型」の2つのタイプがあります。 「更新型」は、10年あるいは15年などで満期となり、同じ保険期間で更新できます。ただし、更新後の保険料は更新時の年齢で再計算されるため、更新ごとに上がります。また、保険期間は最長で主契約の保険料の払込みが終わるまでとなります。一方の「全期型」は、終身保険の保険料の払込みが終わるまで保険料を払い続け、保障も同じ期間続きます。更新はなく保険料は満期まで変わりません。
定期付終身保険において保険金受取人が受け取る保険金額は、終身保険と定期保険特約を合算した金額です。例えば、終身保険の死亡保険金が200万円、定期保険特約の死亡保険金が2,000万円であれば、死亡時には合計で2,200万円の保険金を受け取ることができます。ただし、定期保険特約の保障がなくなった後は、終身保険だけの保険金額になるため、この例で言えば、200万円の死亡保障だけが一生涯続くことになります。
<高額な保障が必要な期間に活用しやすい>
このように定期付終身保険は、終身保険と定期保険特約を組み合わせているため、葬儀代などの死後の整理費用と、遺族の生活費用を同時に準備することができます。葬儀代などは、いつ必要になるか分からないため、一生涯保障の続く終身保険を活用します。
例えば子どものいる家庭では、子どもが独立するまでは生活費の他に教育費などの支出が多いものです。そうした高額の保障が必要な時期でも、掛け捨てで保険料が割安な定期保険特約の保険金を手厚くすることで、家計の負担を抑えることができるのが定期保険特約の強みです。
また、更新型の定期保険特約の場合は、更新後の保障額を見直せますから、例えば子どもが独立しているなどで高額な保障がもはや必要なければ、保険金を減額や解約するなどすることができます。なお、更新型であっても全期型であっても保険期間の途中で減額や増額(増額は健康告知または医師の診査が必要)などの見直しは可能です。
- 定期保険特約付終身保険のイメージ図(更新型)
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