男女ともに平均寿命が延びた。
日本人の平均寿命がまた延びました。厚生労働省の調査によると、2015年の日本人の平均寿命は女性87.05歳、男性80.79歳で、どちらも過去最長でした。2014年と比べて、女性は0.22歳、男性は0.29歳延びています。
日本人の平均寿命は、戦後、延び続けていて、まだ延びる余地があるそうです。国立社会保障・人口問題研究所は、2050年時点で、男性の4人に1人が93歳、女性の4人に1人が98歳まで生きると予想しています。90歳超はもう当たり前で、100歳超も珍しくない超長寿時代が到来しつつあるということですね。
長生きなのはいいのですが、筆者は、そう遠くない将来、生活保護でも救えない生活困窮高齢者が続出するのではないかと心配しています。生活保護でも救えないとは、公的年金額は生活保護の基準以上にもらっているが、それだけでは生活できない、しかし、取り崩す貯蓄が底をついたという状態です。足りない分は子どもたちが援助してくれる、住まいを売る、働き始めて収入を得られるなどの対策が取れれば問題はありません。
しかし、子どもたち世代が親に援助できる余裕があるとは限りませんし、住まいは売れないかもしれません。また、長らく働いていない人が働くのは容易ではありません。
こんな、切羽詰まった状態にしないために、老後資金は大丈夫かを定期的に点検しましょう。