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高額療養費の見直し 高齢者の負担増に

2017/09/29
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医療費 自己負担に上限あり

image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/14/0f4071cbf014b5bb0ff2bb840be066a0f99b9dcb.49.2.14.2.jpg画像を拡大する医療費 自己負担に上限あり

皆さんは高額療養費という制度をご存知でしょうか。
日本では国民全員が何らかの健康保険に加入しており、毎月の保険料を支払うかわりに、病気やケガをしたときの医療費の自己負担は1〜3割ですみます。
その自己負担額にも1ヶ月ごとに上限額が設定されています。たとえば、手術などで医療費が高額になっても、一定以上の自己負担がかからないようになっているのですね(健康保険が適用される治療に限ります)。これを「高額療養費制度」といいます。

この高額療養費制度は、これまで数回にわたり改正が行われてきました。少子高齢化などの影響で、健康保険組合の財政が厳しくなりつつあるからです。

2015年1月の改正では、70歳未満の人の自己負担限度額が、より細かい所得ごとに設定し直されました。
70歳以上の人の自己負担額も、2017年8月、2018年8月と2回に分けて改正されます。一言でいうと、この改正によって、所得のある高齢者の負担が増えることになります(70歳以上であれば外来受診の上限に特例が設けられていますが、この上限も改正されます)。

2017年8月から段階的に 高齢者の負担増

image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/14/2791f8ff5fbe3373caf7cd51b3dec8bec86d8a5f.49.2.14.2.jpg画像を拡大する2017年8月から段階的に 高齢者の負担増

まず、70歳以上の低所得者(住民税が非課税など)の人・世帯は、変更はありません。これまで通り、外来医療費の上限は月8000円、世帯ごとでは月15000円〜24600円です。

次に、70歳以上で、年収が156万円〜370万円未満の人の場合。
2017年9月現在、外来医療費の月額の上限は14000円ですが、2018年8月からは18000円となります。ただし、負担軽減策として新たに年間の自己負担額限度額が設定され、144000円/年となります(2018年8月から)。毎月の医療費が18000円を超える人にとって、実質の自己負担限度額は12000円/月となります。
世帯ごとの上限額は変更なく57600円です。

最後に、70歳以上で年収が370万円以上の人の場合。いわゆる所得が「現役並み」に区分される人ですね。
2017年9月現在の外来医療費の月額の上限は57600円ですが、2018年8月の改正では、収入をさらに3つに区分して、上限額がそれぞれ設定されます。
個人と世帯関係なく「年収約370万〜約770万円」の方の上限額は80100円+1%、「年収約770万〜約1160万円」の方の上限額は93000円+1%、「年収約1160万円〜」の方の上限額は140100円+1% となります。

この自己負担限度額は、厚生労働省のウェブサイトでも確認できます。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000158082.pdf

この先も公的保険の財政は厳しい状況が続くことが予想されます。
一般的な収入の高齢者でも、医療・介護サービスを利用する頻度が高ければ、負担が増える可能性があります。制度の変更がないか、随時チェックしておきましょう。

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記事を書いた人井戸美枝井戸美枝事務所 代表者

<FP-RECOご当地FP®:兵庫県>
ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士として相談、講演、執筆活動などを行っています。複雑なお金にかかわる動きをかんたんに読み解く経済エッセイストとして活動中です。
HP:井戸美枝事務所
google+:井戸 美枝

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