一時的な収入はうれしいですが、気を付けなくてはいけないことも
養老保険は、満期(保険期間が終了する)まで生存していた場合に満期保険金が支払われる保険です。
満期保険金を受け取った場合、気を付けなくてはいけないポイントを紹介します。
養老保険は、保障期間が15年間、20年間といった期間や、50歳まで、60歳までといった年齢などで区切られた保険期間が定められていて、保険期間の間に被保険者が亡くなった場合、保険金が支払われる保険です。
そして、養老保険は満期の際に被保険者が生存していた場合、満期保険金が支払われて保険契約が終了になる仕組みになっています。
契約によって税金の種類は異なりますが、贈与税や所得税、住民税などがかかる場合があります。
例えば、保険料の負担者と保険金受取人が同じ場合、満期保険金を一括で受け取とると、一時所得となります。
満期保険金のすべてに課税される訳ではなく、次の計算式で課税所得が決まります。
一時所得の場合の計算式:
(受取った金額―保険料などの必要経費―特別控除の50万円)÷2
つまり、満期保険金として受け取った金額が保険料などの必要経費と50万円を足した金額以上の場合に課税されます。
次のようなケースの場合、課税所得がいくらになるか計算してみましょう。
条件:
満期保険金:1,000万円
保険料などの必要経費:450万円
計算:
(1,000万円―450万円―50万円)÷2 = 250万円
つまり、250万円が課税所得となります。
このように利益が出た場合、満期保険金を受け取った年の確定申告が必要になることがあります。