ペット保険は病気でも入れる?ペットがかかりやすい病気は?
最終更新日:2022年12月26日
飼い主であれば誰もが望むペットの健康ですが、生き物である以上病気やケガはつきもの。犬や猫などペット別にかかりやすい病気とその特徴、また病気になってしまった場合のペット保険の加入や更新の可否など、ペットの病気と保険についてまとめました。
ペットがかかりやすい主な病気
■犬
・大型犬
肘関節・股関節の形成不全、首の椎間板ヘルニアなど
・小型犬
水頭症、膝蓋骨の脱臼、歯肉炎、心臓病など
■猫
猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)、猫上気道感染症(猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症)、猫白血病ウイルス感染症、猫伝染性腹膜炎、猫免疫不全ウイルス感染症、泌尿器症候群など
■うさぎ
コクシジウム、毛球症、スナッフル、皮膚真菌症など
■フェレット
犬ジステンパー、インフルエンザ、副腎の腫瘍等、低血糖、腸閉塞、フィラリアなど
- 出典:
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環境省「ペット動物販売業者用説明マニュアル(哺乳類・鳥類・爬虫類)」(平成18年3月) P.21(犬)、P.28(猫)、P.33~34(うさぎ)、P.53(フェレット)
(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/manu_dealer/mammal.pdf) -
アニコム損害保険株式会社 ニュース この10年で、犬猫の寿命は延びていた!長寿化で気になる診療費も大発表
(https://www.anicom.co.jp/release/2019/191212.html)
募集文書番号:W2211-0065
病気でもペット保険には入れる?
ペットが病気にかかってしまった場合、あるいはすでに治療中の場合、「保険に入れるのか」「更新可能か」気になりますよね。ペット保険の加入・更新については、主に「保険会社指定の疾患がある場合は不可」「疾患があっても条件付きで可能」「過去の保険金の支払状況等によっては不可」の3つのケースがあります。
次の病気は、ペット保険を取り扱う保険会社のいくつかが、加入または更新ができない疾患に指定しています。該当する場合、ペット保険の加入・更新ができない、といったケースもあります。ただし、指定する疾患や条件等は保険会社ごとに異なり、次の病気以外のものを指定している場合もあるため、必ず確認するようにしましょう。
≪ペット保険に加入または更新ができない疾患の例≫
悪性腫瘍、糖尿病、腎不全、肝硬変(肝線維症)、尿結石症、横隔膜ヘルニア、水頭症、脳炎、緑内障、白内障など
なお、ペット保険への加入時は、ペットの種類や年齢などに加えて健康状態について正確に申告しなければならない「告知義務」があります。加入の可否については、告知書に基づいて行われ、判定基準は保険会社によって異なります。
また、先天性疾患の場合、「生まれたときから症状が出ている」「すでに先天性疾患と診断されている」場合と、「先天性であっても後からその症状が出る」場合があります。
ペット保険への加入時にすでに症状が出ていたり、診断を受けていたりする場合は、加入できない、または加入できても先天性の疾患に関連する治療費等は補償の対象外となるケースが多くなります。
一方、加入後に先天性疾患の発症や診断があった場合は、発症による治療費は補償の対象となりますが、更新の際の保険料増額や更新ができないといったケースもあります。判断基準は各ペット保険によって異なるため、事前によく確認したうえで比較検討するようにしましょう。
ペット保険に入るタイミングは
ペット保険への加入を検討する上で、ポイントとなるのがペットの「健康状態」と「加入対象年齢」です。まず前提として、ペットが一度病気になってしまうと「ペット保険に加入ができない」「加入ができても条件付き」となってしまう可能性があるため、ペットが健康なうちにペット保険の加入を検討すると良いでしょう。
■ペット保険に加入できる年齢制限に注意
保険会社により、加入年齢制限を設けていることが多く、犬・猫なら「8歳まで」や「12歳まで」、鳥・うさぎ・フェレットなら「3歳まで」などまちまちです。年齢が上がるほど病気やケガは増える傾向がありますので、なるべく早めに検討した方が良いでしょう。
■ペットが病気にかかりやすい年齢は
大手ペット保険会社の調査によると、犬・猫の場合は2歳~4歳が最も保険金請求割合が低く、以後の年齢では請求割合がゆるやかに上昇し、11歳~12歳以後の年齢では、多くの疾患で年齢とともに請求割合も上昇する傾向にあります。また人間同様、ペットも赤ちゃんの時には病気になりやすく、0歳の保険金請求割合は、犬・猫ともに11歳~12歳と同等に高くなっています。そのため、ペット保険を検討するタイミングとして、「生後すぐ」、できれば「4歳まで」のいずれかが一つの目安と考えると良いでしょう。
以上のことから、加入時期の様子を見ているうちに、大切なペットが病気やケガをしたり、先天性疾患の症状が現れたりしてしまう場合もあるため、高額の診療費がかかってもお金の心配をすることなく治療が受けられるよう、ペット保険は健康なうちから早めに加入しておいた方が安心です。
- 出典:
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アニコム ホールディングス 家庭どうぶつ白書 家庭どうぶつ白書2021 第2部 動物の疾患統計 P.13~15 第1章疾患(犬・猫)
(https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202112_2.pdf)
募集文書番号:W2211-0065
ペット保険に加入・更新ができなかったとき
ペットが病気やケガで受診をする場合、動物には公的な医療保険制度がないため全額自己負担となり、治療費が高額となるケースが多くあります。そのため、そのような場合でもあきらめず、別の保険会社を探したり、動物病院へ支払いについての相談をしたりしてみましょう。それでも加入・更新ができなかった場合には、病院によっては支払時期を延ばしてもらえたり、独自ローンを設定していたりするところもあります。
大切な家族でもあるペット。病気やケガを早期に発見し、そしてしっかり治療してあげるためにも、ペット保険は大切です。加入や更新時の条件や保険料などしっかり確認したうえで、ペット保険を検討してください。
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