ゴルフ保険のホールインワン補償・アルバトロス補償とは?請求方法も解説

ゴルフ保険のホールインワン補償・アルバトロス補償とは?請求方法も解説
公開日:2024年11月13日

ゴルフでホールインワン(1打でカップインすること)やアルバトロス(規定打数より3打少なくカップイン)を達成すると、ゴルフ場に植樹をしたり記念品を贈ったり、祝賀会を開催したりする場合があります。
これらの費用は一般的にホールインワンやアルバトロスを達成した方が負担するため、嬉しいことではあるものの、思わぬ出費になってしまうのも事実です。

ゴルフ保険のホールインワン補償やアルバトロス補償は、ホールインワンやアルバトロスを達成したときの出費に備える補償です。補償をオプションで付帯する場合もあるため、選択する必要があるか悩んでいる方も多いかもしれません。
この記事では、ホールインワン補償やアルバトロス補償の必要性や補償の請求方法、補償が受けられないケースを解説します。

そもそもゴルフ保険とは?

そもそもゴルフ保険とは?

ゴルフ保険とは、ゴルフプレー中の賠償責任や被保険者ご自身のケガ、ゴルフ用品の損害、ホールインワンやアルバトロス達成時の費用などが補償される保険です。ゴルファー保険と呼ばれる場合もあります。

ゴルフ保険はゴルフ場に限らず、ゴルフ練習場や自宅でのプレー、練習、指導中に起こった事故や損害、キャディやほかのプレイヤーにケガをさせたときにも補償が適用されるため、ゴルフをする機会が多い方は保険の加入を検討してみましょう。

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ゴルフ保険の補償内容と条件

ゴルフ保険によって補償内容は異なりますが、次の補償は基本パッケージやオプションとして利用できる場合があります。

【ゴルフ保険のおもな補償内容】

  • ①ホールインワン・アルバトロス達成時費⽤の補償
  • ②ご自身のケガの補償(傷害補償)
  • ③賠償責任の補償
  • ④ゴルフ用品の損害の補償
  • ⑤ゴルフ用品以外の携行品損害補償

ここからは、それぞれの補償内容や適用条件についてご紹介します。

①ホールインワン・アルバトロス達成時費用の補償

ホールインワン・アルバトロス達成時費用の補償

ホールインワン補償・アルバトロス補償とは、ホールインワンやアルバトロスが発生したことで生じる損害に対して保険金を受け取ることができる補償です。なお、アルバトロスとは規定打数より3打少なくカップインすることで、1打でカップインするホールインワンよりも難しいとされています。

ホールインワン・アルバトロスとは?

ホールインワン 各ホールの第1打によってボールが直接ホール(球孔)に入ること
アルバトロス 各ホールの基準打数よりも3つ少ない打数でボールがホール(球孔)に入ること

ただし、日本国外のゴルフ場でホールインワンやアルバトロスを達成した場合は、補償対象外とするケースが一般的です。また、日本国内のゴルフ場でも、次の条件を満たしているときのみ補償が適用される傾向があります。

【ホールインワン補償・アルバトロス補償のおもな適用条件】

  • 9ホール以上を有するゴルフ場である
  • パー35以上の9ホールを正規にラウンドする中でのホールインワン・アルバトロス達成である
  • キャディを同伴している

これらの条件を満たした状態でホールインワンやアルバトロスを達成した際、植樹や記念品代などのお祝いにかかった費用が補償される場合があります。セルフプレーにおいてキャディを同伴していないなど、一定の状況下では補償されないこともあります。

②ご自身のケガの補償(傷害補償)

ご自身のケガの補償(傷害補償)

ゴルフ保険では、プレー中の事故により被保険者が死亡あるいは後遺障害の発生、入院、手術、通院が必要になったなどの場合に、保険金が支払われます。また、プレー前後や練習中の事故、熱中症なども対象になる場合があります。

なお、保険金額の計算方法はゴルフ保険によって異なりますが、基本は入院や通院日数に応じて補償されます。手術をした場合、入院中の手術は⼊院保険⾦⽇額の10倍、外来で受けた⼿術は5倍の額が支払われる商品が一般的です。

③賠償責任の補償

賠償責任の補償

ゴルフ保険では、他人(キャディを含む)にケガをさせたり、他人のものを壊したりしたことによる、法律上の損害賠償責任によって被った賠償金や訴訟費用などの損害も補償されます。

たとえば、ゴルフ場や練習場でプレー中、ほかのプレイヤーにボールがあたり、ケガをさせてしまったときや、プレー中に誤ってほかのプレイヤーのゴルフクラブを壊してしまったときなど、ゴルフ保険の賠償補償が適用されます。

また、賠償補償がついているゴルフ保険では、示談交渉を代わってくれるサービスがついていることもあります。相手方との間で示談交渉に発展したときに活用しましょう。

④ゴルフ用品の損害補償

ゴルフ用品の損害補償

ゴルフ保険に加入していると、ゴルフ用品の盗難や破損、曲損などに対して保険金が支払われるケースがあります。

たとえば、ゴルフ場でプレー中にゴルフクラブを折った、練習場でゴルフバッグの盗難にあったなどの場合に保険が適用され、損害に対して保険金を受け取ることができます。

ただし、全てのゴルフ保険でゴルフ用品の補償が可能なわけではなく、特約(オプション)になっていることもあるため、事前に確認しましょう。

⑤ゴルフ用品以外の携行品損害補償

ゴルフ保険のなかには、ゴルフ中以外の日常生活で起こったアクシデントに対する損害補償をカバーしているものもあります。補償内容は保険ごとに異なるため、どういったケースで補償を受けられるのかを確認してから契約しましょう。

【ゴルフ保険でカバーできる日常生活の損害補償一例】

  • スノーボードの最中に他人とぶつかり、ケガをさせてしまった
  • ショッピング中にお店のものを壊してしまった
  • マンションで、階下の部屋を水浸しにしてしまった
  • 旅行中にカバンを盗まれた
  • カメラをうっかり落としてしまい、破損した

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ゴルフ保険にホールインワン補償・アルバトロス補償は必要?

ゴルフ保険にホールインワン補償・アルバトロス補償は必要?

ホールインワンやアルバトロスを達成したときは、プレイヤー本人が植樹や祝賀会などをおこなうことが慣例になっています。同伴キャディに祝儀を渡したり、一緒にラウンドを回った方全員に記念品を贈呈したりすることも珍しくありません。

会社や組合など団体でゴルフをする機会が多かったり、参加者の人数が多かったりすると、出費がかさむ可能性があります。たとえば、一枚あたり3,000円~5,000円程度の名前入りのタオルをプレゼントする場合は、人数が30人いれば約10万~15万円の出費になります。

記念品に加え、祝賀会を開催するなら、クラブハウスで簡単に実施する場合でも一人あたり1,000円~1万円の費用がかかり、参加人数が多ければトータルで30万~50万円ほどかかってしまうこともあるでしょう。

ホールインワン補償・アルバトロス補償は、ゴルフ保険に特約(オプション)として付帯させるケースもあり、不要であれば付帯を外せることがあります。人数が多い場合や、お祝いごとを華やかに実施する団体に所属している場合は、ホールインワン補償・アルバトロス補償の付帯を検討してみてはいかがでしょうか。

ホールインワン補償・アルバトロス補償を付帯する目安

ゴルフに行く回数が多い場合、ホールインワンやアルバトロスが出たり、プレー中などにケガをしたりする可能性が高くなります。また、普段からパーやバーディが出やすい方も、ホールインワンやアルバトロスに備えると良いでしょう。

なお、一般的にゴルフ保険の保険期間は1年ですが、1日単位で契約できるものもあります。

しかし、一定期間内に複数回ゴルフをプレーする場合は、1日単位で契約できるゴルフ保険よりも年単位の保険のほうが保険料が低くおさえられることもあります。そのため、年に何回ゴルフをプレーするかも考慮したうえで、保険期間を検討しましょう。

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ゴルフ保険のホールインワン補償・アルバトロス補償を請求する方法

ゴルフ保険のホールインワン補償・アルバトロス補償を請求する方法

実際に、ホールインワン補償・アルバトロス補償を保険会社に請求する場合の流れを紹介します。ただし、ゴルフ保険によって請求手順が異なる場合があるため、お客さまサポートなどに問い合わせてから請求するといいでしょう。

【ホールインワン補償・アルバトロス補償を請求する際の流れ】

  • ① 保険会社にホールインワン・アルバトロスが発生した日時と場所を連絡し、補償を受けたい旨を伝える
  • ② ホールインワンを証明する方の情報を知らせる、記録映像がある場合は証明書を提出する
  • ③ ホールインワンにより発生した費用の領収証を提出する
  • ④ 保険金が支払われる

ホールインワン補償・アルバトロス補償は、基本的に後払いです。記念品や食事などにかかった費用は一時的に立て替えておく必要があります。

また、必要書類として以下の証明書などの書類の提出を求められる場合があります。ゴルフ保険によって提出書類の種類が異なるため、事前に確認しましょう。

【補償を請求する際に必要な書類一例】

  • ゴルフ場の責任者の署名があるホールインワン証明書
  • 同伴競技者の署名があるホールインワン証明書
  • ホールインワンを達成したことを客観的に確認できる映像
  • ホールインワンのお祝いに支払った費用を確認できる領収書

ホールインワン補償・アルバトロス補償を請求できないケース

ホールインワン補償やアルバトロス補償を契約していても、以下のケースでは補償請求ができない可能性があります。なお、保険会社によって異なるため、事前に問い合わせておきましょう。

【補償を請求できないケース一例】

  • 被保険者が経営するゴルフ場や被保険者が使用人として働いているゴルフ場でプレーした場合
  • キャディを同行していなかった場合
  • 日本国外のゴルフ場でプレーした場合
  • 9ホール未満のゴルフ場や基準打数(パー35)以上の9ホールを正規にラウンドしない場合
  • 同伴競技者がいない場合(ゴルフ場が主催または共催する公式競技の場合を除く)
  • ゴルフの競技や指導を職業としている方がホールインワンを達成した場合(パターゴルフなどのゴルフ類似のスポーツも含む)
  • 貨幣や紙幣、有価証券、商品券などの物品、切手、プリペイドカードなどの贈答用記念品を購入した場合(ただし、ホールインワンを記念して作成したプリペイドカードなどは除く)

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ゴルフ保険のホールインワン補償・アルバトロス補償で突然の出費に備えよう

ゴルフ保険のホールインワン補償・アルバトロス補償で突然の出費に備えよう

ゴルフをする方なら、いつかはホールインワンやアルバトロスを達成するかもしれません。人生で何度もある機会ではないため、もし達成した際は植樹やお祝いなどをしたいと考えている方もいるでしょう。お祝いにかかる費用に対して金銭的な負担が気になる方は、ホールインワン補償やアルバトロス補償で備えるとよいでしょう。特約(オプション)として付帯できるゴルフ保険の場合には、ぜひ検討するとよいでしょう。

ゴルフのプレーの際には、ホールインワンやアルバトロスの達成時の補償だけでなく、事故やケガなどにも注意が必要です。ゴルフを楽しむ機会が多い方でまだゴルフ保険に未加入という方は、ぜひゴルフ保険の加入を検討するとよいでしょう。保険の比較サイトを利用すると、複数のゴルフ保険からご自身に必要な補償がある保険を効率的に探すことができます。

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まとめ

ゴルフ保険は、ゴルフをプレーする方全員に起こり得るリスクに対して備えることができる保険です。ゴルフ保険に加入すると、ゴルフをより楽しむためのさまざまな補償が受けられます。保険の内容によっては、ホールインワンやアルバトロスを達成したときのお祝い費用を補償するホールインワン補償やアルバトロス補償も利用できます。

最近、バーディやパーが増えた方や、お祝いごとの費用は惜しみたくない方、大勢でラウンドを回る機会が多い方は、ぜひホールインワン補償・アルバトロス補償がある保険を選ぶとよいでしょう。

なお、ゴルフ保険選びに迷ったら、比較サイトの利用がおすすめです。どの補償をつけるか、ホールインワン補償・アルバトロス補償の補償金額をどの程度にするかなど、細かな条件を設定すると保険料を一覧表示できるので保険選びに役立つでしょう。ぜひお試しください。

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監修者情報

ファイナンシャルプランナー新井あらい智美ともみ

新井 智美

ファイナンシャルプランナー。2006年11月 卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年10月 独立。主に個人を相手にお金に関する相談および提案設計業務を行う。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。これまでの執筆・監修実績は3,000本以上。

資格情報
日本FP協会会員(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
HP
https://marron-financial.com/

CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。

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  • このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問い合わせください。
  • 税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。

(掲載開始日:2024年11月13日)
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