猫の膀胱炎の症状は?見分けるポイントや原因、治療法を解説

猫の膀胱炎の症状は?見分けるポイントや原因、治療法を解説
公開日:2024年6月27日

猫のおしっこの量が少ない、頻尿や血尿などの症状がある場合、膀胱炎になっている可能性があります。

猫の膀胱炎は、自然治癒しても適切な治療と予防をしないと、再発を繰り返すことがあり、場合によっては命に関わることもあります。猫に異変を感じたら、なるべく早めに治療を受けることが大切です。

この記事では、猫の膀胱炎でみられる症状や膀胱炎の原因、治療方法、治療費、再発を繰り返す前にできる対策などを解説します。

猫の膀胱炎とは

猫の膀胱炎とは

膀胱炎とは、猫下部尿路疾患(FLUTD)のひとつで、腎臓からの尿を一時的に溜めておく膀胱の粘膜が、なんらかの原因で炎症を起こす疾患です。

具体的な猫の膀胱炎の症状は、少量の尿が頻繁に出る(尿が出にくい)、白濁した尿が出る、血尿が出るなどの症状があげられます。症状が進むと、重症化する可能性もあるため注意が必要です。

膀胱炎に罹患しやすい年齢は1〜3歳の頃で、とくに寒い冬の時期に多くみられる傾向があります。また、一般的に罹患しやすいのは以下のような品種です。

  • ヒマラヤン
  • スコティッシュフォールド
  • アメリカンショートヘア
  • ペルシャなど

また、性別でみると、尿道が細いオスよりも尿道が太いメスのほうが罹患しやすい傾向があります。

膀胱炎の症状と似ている疾患に「尿道閉塞」があります。尿道閉塞は、結石や栓子が尿道の先端に詰まって尿が出なくなることが多い疾患です。膀胱炎とは少し症状が異なりますが、尿道閉塞に罹患すると、「急性腎不全」によって体内に毒素が溜まる「尿毒症」となり、亡くなってしまうおそれもあります。

膀胱は、腎臓から送られてくる尿を一時的に溜めておく袋状の臓器です。

猫下部尿路疾患(FLUTD)とは

猫下部尿路疾患(FLUTD)は、膀胱から尿道までの下部尿路に起こるさまざまな病気や症状の総称です。膀胱炎のほかに、以下のような疾患があげられます。

  • 尿路結石(尿石症)
  • 尿道炎
  • 膀胱腫瘍

以下のような症状がみられたら、猫下部尿路疾患(FLUTD)の疑いがあるため注意が必要です。

  • 何度もトイレに行く
  • おしっこに血が混ざっている
  • 何度も排尿の姿勢をとるが、おしっこが出ない
  • 排尿時に痛がっている
  • おしっこがキラキラ光っているようにみえる

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元気そうでも猫にこのような症状があったら注意

元気そうでも猫にこのような症状があったら注意

膀胱炎は前述のとおり、膀胱の粘膜が炎症を起こす疾患です。膀胱炎に罹患すると、おもに以下のような症状がみられます。

  • 1回のおしっこの量が少なく頻度が多い
  • おしっこが長時間出ていない
  • トイレ以外の場所でおしっこをする
  • おしっこの色やニオイがいつもと違う

1回のおしっこの量が少なく頻度が多い

トイレに行くのにおしっこが少ししか出ない、何度もトイレに行きたがるときは注意しましょう。

通常の猫の平均排尿回数は1日2〜4回程度、1日の尿量の目安は、体重1kgあたり20~40ml程度です。たとえば、体重3kgの猫の場合、1日60~120ml程度が目安です。

何度もトイレに行きたがるのは、膀胱の炎症で少ししか尿が溜まっていないのに尿意を感じるためです。1日5回以上トイレに行く場合、異常を起こしている可能性があります。

また、残尿感から何度も排尿の姿勢をとるものの、1滴〜数滴しか出ない場合は注意が必要です。場合によっては、おしっこをするときに痛そうに鳴く、背中を曲げることもあります。

上記のように、排尿時に痛がっている様子がみられる場合や、1日5回以上トイレに行くけれど尿量が1滴~数滴しか確認できない場合は、動物病院を受診しましょう。

おしっこが長時間出ていない

トイレに行くものの長時間おしっこが出ていない場合も、膀胱炎の疑いがあります。

完全におしっこが出せない状態が24時間以上続くと、食欲不振、嘔吐などの症状がみられ、48時間以上おしっこが出ないと命を落とす可能性もあり危険です。

とくに、オスは尿道が細く、膀胱の中でできた結石や炎症のカスが詰まりやすい傾向があります。尿道閉塞を起こしている場合、膀胱炎の症状に加えて、陰部をしきりに舐める、嘔吐などの症状もみられます。

排尿の姿勢をとるのにまったくおしっこが出ないようなときは、尿道が閉塞している可能性もあるためすぐに動物病院を受診してください。

トイレ以外の場所でおしっこをする

いつもはきちんと排尿できるのに、残尿感からトイレまで行くのに間に合わず、ほかの場所でおしっこをすることがあります。

膀胱炎で排泄時に不快感を覚えると、「トイレ=不快感」として関連付けてしまい、トイレを使わなくなるのも原因のひとつです。

また、頻尿や精神的なストレスなどでおしっこがぽたぽたと垂れてしまうこともあります。

トイレ以外の場所でおしっこをすることを防ぐためには、快適なトイレ環境を整えることが重要です。こまめに掃除をして、トイレの数が足りているか、猫が好む砂か、窮屈でないかなどを見直しましょう。

おしっこの色やニオイがいつもと違う

膀胱炎に罹患すると、おしっこの色が薄くなったり濃くなったりする場合があります。

正常なおしっこの色は、透明な黄色です。いつもと色が違うと感じた場合は、どのような状態になっているのかよく観察しましょう。

猫のおしっこの色と想定される状態

おしっこの色 状態
色が薄い 腎機能の低下により必要以上に水分が体外に出てしまっている
色が白っぽい 細菌や膿が混ざり白濁している
色が赤い(鮮血)、茶褐色 血液が混ざっている

色の変化に加えて、膀胱炎に罹患すると、尿のニオイがきつくなります。鼻をつくツンとしたニオイは、細菌性膀胱炎により尿中にウレアーゼ産生菌が増殖し、アンモニアが生成されてアンモニア臭が強くなった状態です。

なお、ウレアーゼ産生菌とは、「ウレアーゼ」という酵素によって尿をアルカリ化する細菌です。また、発酵したコクのある臭いがする場合は、膀胱の炎症により尿中に細菌や膿を含んだ状態です。

毎日の猫のトイレ掃除のタイミングや猫の様子から、おしっこの色がいつもと違う、ニオイがきついなどの異変を感じたら、動物病院を受診しましょう。

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猫に膀胱炎の疑いがある場合は動物病院を受診しよう

猫に膀胱炎の疑いがある場合は動物病院を受診しよう

膀胱炎を放置すると病状が悪化する可能性もあるため、症状がみられたらなるべく早めに動物病院を受診しましょう。

膀胱炎が重症化すると、体内に毒素がたまる「尿毒症」や腎機能の働きが失われる「腎不全」を引き起こす可能性があります。

とくに、尿道閉塞の疑いがある場合はすぐに動物病院を受診してください。尿道閉塞は前述のとおり、結石や栓子が尿道の先端に詰まり、おしっこが完全に出ない状態のことで、48時間以上経過すると命を落とす危険性があります。

動物病院を受診する際は、どのような症状がいつからみられるのかを説明しましょう。また、猫の尿をもって行くとよりスムーズに診断を受けられます。

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猫が膀胱炎に罹患する原因

猫が膀胱炎に罹患する原因

猫が膀胱炎に罹患する原因はさまざまですが、大きく以下の3つに分けられます。

  • 特発性膀胱炎
  • 細菌性膀胱炎
  • 結石による膀胱炎

適切な治療をするためには、原因を見極めることが非常に重要です。

特発性膀胱炎

特発性膀胱炎は、原因が特定できない膀胱炎です。猫の特発性膀胱炎は、下部尿路疾患の60~70%と半数以上を占めています。

とくに、10歳以下の若い猫が罹患しやすい傾向があります。

特発性膀胱炎の特徴は、細菌感染や結石症がないのに、血尿、頻尿、残尿感、トイレ以外での排尿などの膀胱炎の症状が出ることです。餌(エサ)の内容やストレス、肥満などによるものだと考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

細菌性膀胱炎

細菌性膀胱炎は、尿道からブドウ球菌や大腸菌などの細菌が侵入することで起こる膀胱炎です。

猫は尿が濃く細菌が繁殖しにくいため、犬と比べて罹患数は多くありません。ただし、メスの猫は尿道が短いため、オスと比べると細菌感染しやすい傾向があります。

また、糖尿病や腎機能の低下などの基礎疾患があると細菌感染しやすくなり、膀胱炎に罹患することが多いです。

細菌性膀胱炎が重症化すると、細菌が腎臓に感染し、腎盂腎炎(じんうじんえん)を引き起こす可能性があります。腎盂腎炎は、腎臓内が細菌に感染することで炎症を起こし、腎臓の機能が低下した状態です。細菌が全身に回る「尿路性敗血症」に罹患し、危険な状態になる場合もあります。

結石による膀胱炎

結石による膀胱炎は、膀胱、腎臓、尿管、尿道の尿路にできた結晶(結石のかけら)や結石が粘膜を傷つけて起こる膀胱炎です。尿路結石、膀胱結石、下部尿路疾患ともいわれます。

結石は、尿の酸性度(pH)のバランスが崩れ、フードや水に含まれるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が尿中のたんぱく質と結合してできます。結石の大きさは、砂粒から卵大までさまざまです。

結石の種類は、おもに「ストルバイト結晶」「シュウ酸カルシウム結晶」の2種類で、約9割を占めています。

ストルバイト結晶は、比較的若い猫(1~6歳)に多く、尿のpHがアルカリ性になると結晶化しやすいのが特徴です。また、シュウ酸カルシウム結晶は高齢な猫(7歳以上)に多く、尿のpHが酸性になると結晶化しやすい傾向があります。

結石があると、細菌性膀胱炎にも罹患しやすくなるため注意が必要です。

また、結石が尿道に詰まっておしっこが出なくなると、死に至る危険な状態となるため早急な対応が求められます。

前述のとおり、尿道閉塞は、体内に毒素が溜まる「尿毒症」や腎機能の活動性が低下することによる「急性腎不全」で亡くなってしまう可能性がある重大な疾患です。一般的に、尿道が細いオスは、メスと比べて罹患しやすい傾向があります。

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猫の膀胱炎の治療方法

猫の膀胱炎の治療方法

膀胱炎の治し方は、原因によって治療方法が異なります。自己判断で市販の薬を使わずに、まずは動物病院を受診しましょう。

病院では、原因を確かめるために尿検査やX線調査、超音波検査などがおこなわれ、細菌や結石があるか、膀胱の粘膜の状態はどうなっているか、尿pH(尿の酸性/アルカリ性を示すもの)などを調べます。

ここでは、「特発性膀胱炎」「細菌性膀胱炎」「結石による膀胱炎」の3つに分けて治療方法を紹介します。

特発性膀胱炎:ストレスの除去

細菌感染や結石がみられず、ストレスをはじめいくつかの要因が重なっている場合は、特発性膀胱炎と診断されます。原因を特定できないため、猫の状況や生活環境などにあわせて相談しながら進めるのが一般的です。

特発性膀胱炎のおもな治療方法は、ストレスを除去するための環境改善や食事療法、薬物療法があります。たとえば、以下のような治療をおこないます。

特発性膀胱炎のおもな治療法と治療内容

治療法 治療内容
食事療法
  • ストレスを軽減する加水分解プロテインやトリプトファンを多く含むフードやサプリメントを与える
薬物療法
  • 膀胱の痛みを緩和するために鎮痛剤を使用する
  • ストレスの軽減を目的として抗うつ薬を投与する

また、ストレスを減らすための環境改善としてトイレを清潔に保つことはもちろんですが、以下のような対策もあわせておこないます。

  • 飼育頭数+1個以上で猫の体長の1.5倍以上のトイレを用意する
  • キャットタワーを設置して安心できる居場所をつくるなど

細菌性膀胱炎:抗生物質の投与

細菌感染がある場合は、原因となる菌に有効な抗生物質を投与します。抗生物質の一般的な投与期間は14日間程度です。一定期間経過後に再度尿検査を実施し、細菌の有無を確認します。

症状が収まっても細菌がのこる可能性があるため、自己判断で投薬を中止しないようにしましょう。投薬を中止してしまうと、再発や慢性化につながる可能性があります。

結石による膀胱炎:食事療法

結石は、尿のpHバランスによってできやすくなります。そのため、結石による膀胱炎と診断された場合は、食事を変えてpHを正常化し、結石を溶かす食事療法をおこなうのが一般的です。

また、排尿を促すためにカテーテルで膀胱を洗浄する場合もあります。

食事療法や抗生物質の投与をしても膀胱炎がなかなか治らない場合は、外科手術で結石を摘出するケースも多いです。

丸田香緒里

獣医さん
アドバイス

結石があるときは病院を受診しましょう

膀胱炎で結石があるときは、まず病院を受診して適切な療法食を処方してもらいましょう。

飼い主さんがみずからの判断で市販の食事を購入することは猫の命に関わるため、おこなわないように注意してください。

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猫の膀胱炎の治療費

猫の膀胱炎の治療費

多くの動物病院では、猫の膀胱炎にかかる治療費を軽度、重度で分けています。ただし、治療費は膀胱炎の状態や体重、通院・入院の有無などによって変動するため、目安として参考にしてください。

膀胱炎の治療費の目安

膀胱炎の程度 診察・検査代 お薬代
軽度 3,000円 1,600円前後
重度 13,000円 膀胱炎の状態によって別途必要

また、膀胱炎の症状によっては、別途外科手術や処置費用がかかります。一例をあげると、膀胱切開術の料金の目安は70,000円~150,000円(入院費用含む)、膀胱洗浄の料金の目安は3,000円です。

なお、膀胱切開の場合、通常1週間程度の入院が必要になります。麻酔費用や入院費用を含めると、10万円以上の金額を想定する必要があります。

治療費は獣医師が自由に設定できるため、動物病院ごとに大きく異なります。ペットには健康保険がないため、かかった治療費は全額飼い主さんが負担しなければなりません。

膀胱炎の治療で入院や通院、外科手術が必要な場合、高額な治療費がかかる場合があります。万が一に備えて、病気やケガのときに補償が受けられるペット保険の加入を検討すると良いでしょう。

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猫が膀胱炎を繰り返す前にできる予防

猫が膀胱炎を繰り返す前にできる予防

猫の膀胱炎は、一度罹患すると治ってもすぐに再発するリスクが高く、とくに特発性膀胱炎の場合は、約半数が1年以内に再発する傾向があるといわれます。

飼い主さんが日頃できる膀胱炎のおもな予防は、新鮮な水を与える、飲水料を増やす、ストレス要因を減らすなどの方法です。また、定期的に尿検査を受けることで膀胱炎などの病気の早期発見・早期治療につながります。猫が膀胱炎を繰り返す前に、対処できる予防をしましょう。

  • 定期的に尿検査を受ける
  • 新鮮な水を与える・飲水量を増やす
  • ストレス要因を減らす

定期的に尿検査を受ける

膀胱炎を繰り返さないよう定期的に尿検査を受けることが大切です。

膀胱炎は、放置していると病気が進行し、場合によっては危険な状態になる可能性もあります。定期的に尿検査をすれば、膀胱炎などの病気を早期に発見できて、治療も開始できます。

尿検査を受ける頻度は、10歳未満なら年1回以上、10歳以上なら年2回以上が理想です。なお、検査には2,000円程度の費用がかかります。動物病院によっては、検査用の尿を持参するか、院内で採尿してもらうかで料金が異なる場合があります。

自宅で猫の採尿をする場合、排尿中に近づくと嫌がることがあるため、以下のような工夫をしましょう。

自宅で猫の採尿をする際の工夫例

トイレの種類や状況 工夫の例
固まる砂の場合 尿をしそうな場所にラップを敷いて脱脂綿やティッシュを上に置いておき、尿をしたら砂をかける前に回収する
システムトイレの場合 砂をとおり抜けてペットシーツに溜まるため、事前に下のトレイを洗って拭いておき、尿をするのを待つ
床などに排尿した場合 スポイトで吸い取る

上記の方法でも尿の採取が難しい場合は、動物病院でお腹に針を刺して膀胱から直接採取することも可能です。

新鮮な水を与える・飲水量を増やす

猫は、犬と比べてそもそもの飲水量が少ない傾向があります。膀胱炎を防ぐには、水を飲む量を増やしておしっこが膀胱に長時間とどまらないようにすることが重要です。

飲水量を増やすために、以下のような工夫をしましょう。

  • 水飲み場の数を増やす
  • 水分量の多いウェットフードを与える
  • ドライフードをふやかす
  • 食事の回数を増やす
  • 好みの食器を使用する
  • 水の温度を工夫するなど

また、猫は新鮮な水を好むため、こまめに交換してあげてください。流れている水を好む場合は、自動給水機を利用すると良いでしょう。

ストレス要因を減らす

膀胱炎の再発を防ぐには、猫のストレスを和らげられるような環境を整える必要があります。

  • トイレを清潔に保つ
  • トイレの数を飼育している猫の頭数+1にする
  • 隠れられる場所を作る
  • 爪とぎやおもちゃを置く
  • 上下運動できる場所をつくる

トイレの汚れや場所、砂の種類などが気に入らず、膀胱炎に罹患するケースもみられます。清潔に保つのはもちろん、落ち着いて排尿できるか、猫砂は好みに合っているかなどに配慮してトイレ環境を整えましょう。

隠れられる場所や外がみえる場所など、猫が安心して過ごせる場所をつくることも重要です。また、複数の猫を飼っている場合は、相性の悪い猫と部屋を分けるなどの工夫もおこないましょう。

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まとめ

猫の膀胱炎とは、なんらかの原因によって膀胱の粘膜が炎症を起こす疾患です。原因によって、大きく「特発性膀胱炎」「細菌性膀胱炎」「結石による膀胱炎」に分けられます。

膀胱炎に罹患すると、頻尿になる、1回の尿量が少ないなどの症状がみられます。また、毎日のトイレ掃除や猫の様子から、おしっこの色がいつもと違う、ニオイがきついなどの異変を感じた場合も、なるべく早く動物病院を受診しましょう。猫の異変に早く気づくには、日頃から猫の排泄の様子やおしっこの状態をよく観察することが重要です。

膀胱炎の症状があるのに放置してしまうと、症状が悪化して重症化し、最悪の場合死に至る可能性もあるため早めに動物病院を受診しましょう。また、一度罹患すると再発するリスクが高いため、繰り返さないよう予防することが大切です。

猫には健康保険がないため、治療費は全額飼い主さんの負担となります。膀胱炎の治療で入院や通院、外科手術が必要な場合、費用が高額になることも考慮して、ペット保険の加入を検討しましょう。

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監修者情報

丸田まるた香緒里かおり

丸田香緒里

Animal Life Partner院長、往診獣医師協会代表。獣医師。日本大学卒業。動物病院勤務後「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。獣医中医師、ペット栄養管理士など様々な資格を生かし、病院での診療のほか、シニアケアや飼い主の心のケアにより力を入れた往診診療をおこなう。
著書:「犬のいる暮らし 一生パートナーでいるために知っておきたいこと」(池田書店)

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  • このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問い合わせください。
  • 税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。

(掲載開始日:2024年6月27日)
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