愛猫にぴったりなペット保険は?おすすめの選び方を解説!

愛猫にぴったりなペット保険は?おすすめの選び方を解説!
公開日:2024年7月30日

猫を飼っていて、ペット保険への加入を検討している飼い主さんのなかには、「加入するならどこが良いの?」と悩む方もいるのではないでしょうか。ペットには公的な医療保険がなく、病気やケガで動物病院にいくと治療費は飼い主さんの全額自己負担となるため、ペット保険に加入して万が一に備えておきたいものです。しかし、ペット保険には数多くの種類があるため、選ぶ際に悩んでしまうケースもあるでしょう。

愛猫に最適なペット保険は、飼っている猫の状況や飼い主さんのニーズによって異なるため、どの保険に加入するのがよいのかは一概にいえません。猫の年齢や頭数、保険料などのさまざまな要素を考慮する必要があります。
この記事では、愛猫のためのペット保険の選び方を詳しく紹介します。どのペット保険に加入するかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

愛猫のためのペット保険の選び方

愛猫のためのペット保険の選び方

ペット保険といっても、特徴や具体的な補償内容はペット保険によって異なります。そのため、加入する際はそのペット保険の補償内容が愛猫の状況やご自身のニーズにあっているかを確認しましょう。
以下で、猫の状況やよくあるニーズ別にペット保険の選び方を解説します。

高齢の猫(老猫)を飼っている方のペット保険の選び方

加入年齢の上限があることも前提に選ぶ

ペット保険によって加入年齢の上限が異なります。満8歳までの猫しか加入できないペット保険もあれば、10歳以上の猫でも入れるペット保険もあり、ペット保険によって加入年齢の上限はさまざまです。

そのため、高齢の猫を飼っている方は、猫の年齢にあわせて加入するペット保険を選ばなければいけません。加入年齢の条件を満たせる保険がみつからなければ、加入年齢上限なしのペット保険を探す必要もあるでしょう。

年齢が上がったときの保険料も視野に入れて選ぶ

また、高齢の猫が加入できるペット保険を検討する際は、年齢が上がった場合の保険料もチェックしておきましょう。ペット保険は年齢が上がるにつれて更新後の保険料が高くなる傾向にあり、金額によっては将来的に保険料の支払いが大きな負担となってしまうこともあります。

保険料の負担が大きくなったタイミングで、別の保険に乗り換えれば良いと思うかもしれませんが、愛猫の健康状態によっては新規加入ができない可能性もあります。また、健康状態に問題がなくても、新規で加入できる年齢に上限があれば、愛猫が高齢になるほど選べるペット保険の選択肢は狭まってしまいます。
高齢の猫のためのペット保険を選ぶ際は、同じ保険に生涯加入し続けることも想定したうえで、「将来的に保険料の支払いが負担とならないか?」という点も確認してから加入するとよいでしょう。

猫を多頭飼いしている方におすすめの選び方

複数匹の猫を飼う「多頭飼い」をしている方は、多頭割引制度の有無もペット保険を選ぶポイントになります。

多頭割引制度とは、ペット保険の契約数に応じて保険料が割引きされる制度のことです。たとえば、猫を2頭飼っている場合、2頭とも同じ保険会社のペット保険に加入すると保険料の割引きを受けられます。多頭飼いをしている方にとって、保険料の負担を軽減できる多頭割引制度のメリットは大きいでしょう。

複数の猫を飼っている場合、一匹でも感染リスクのある病気に罹患すると、あっという間に集団感染してしまう可能性があります。感染していないとしても、感染の有無を確認するために一度は病院に行かなければいけません。

もし複数の猫の治療が必要となった場合、数が多い分だけ治療費も高額になることがあります。しかし、多頭割引制度が適用される保険に加入しておけば、飼っている猫の頭数が多い方でも保険料の負担をある程度おさえられます。

具体的な割引き率や適用条件は保険会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。また、多頭割引制度を設けていないペット保険もあるので注意してください。

保護猫・野良猫をお迎えした方におすすめの選び方

ペット保険の契約時は、保険会社に猫の生年月日や品種を伝えるのが一般的です。しかし、保護猫や野良猫をペットとして迎える場合、生年月日や品種が不明なケースもあるでしょう。

このような場合は、まず動物病院で猫の推定年齢を診断してもらうことをおすすめします。正確な生年月日がわからなくても、推定年齢を診断してもらえればペット保険に加入できる可能性があります。推定年齢の診断後は、年齢に応じて加入するペット保険を選びましょう。猫の品種がわからない場合は、各保険会社の指示にしたがって申込んでください。

また、保護猫の健康状態によってはペット保険への加入を断られてしまうケースもあります。しかし、迎え入れた保護猫や野良猫がすでに病気に罹患していても、条件付きで加入できる可能性もあります。ペット保険によって加入時の審査基準は異なることから、罹患している病気が加入不可とされていなければ申込むことができる可能性もあるため、まずは問い合わせをするとよいでしょう。

加入して猫の保険をすぐ使えるようにしたい方におすすめの選び方

ペット保険に加入してすぐに補償を確保したい場合は、免責期間(待機期間)を設定していないペット保険を選ぶと良いでしょう。

免責期間(待機期間)とは、保険の契約後から一定の間、補償を受けられない期間のことです。免責期間(待機期間)の有無や設定日数はペット保険の種類によって異なり、設定されていない場合は補償開始日からすぐにペット保険を利用できます。

免責期間(待機期間)とは?

免責期間(待機期間)とは?

ケガや病気の種類、保険商品によって免責期間は異なります。

ただし、補償開始日より前に罹患した病気やケガの治療については補償の対象外です。また、免責期間(待機期間)なしのペット保険の場合、「申込み後、即日で補償が開始される」と思われる方もいるかもしれませんが、免責期間(待機期間)がないペット保険でも加入審査をおこなうため、申込み後すぐに補償が開始されるわけではない点に注意してください。

なお、ペット保険の免責期間(待機期間)に関する詳しい注意点は、以下の記事を参考にしてください。

できるだけ保険料をおさえたい方におすすめの選び方

ペット保険は「通院・入院・手術を幅広く補償」「入院・手術のみ補償」などのように、商品やプランによって異なる補償内容が設定されています。保険料の負担をおさえたい場合は、本当に必要な補償だけを受けられる保険・プランを選ぶと良いでしょう。

たとえば、通院や入院、手術の全てを補償するプラン(フルカバータイプ)ではなく手術・入院のみを補償するプランに加入する、または補償割合が少ないプランに加入すれば、保険料の負担をおさえられる可能性があります。保険会社によって保険料は異なるため、比較しながら選ぶと良いでしょう。

また、免責金額が設定されているペット保険に加入するのもひとつの方法です。ただし免責金額を設定した場合、かかった治療費によっては保険金が支払われないケースもあるため注意しましょう。
なお、ペット保険の免責金額については、以下の記事を参考にしてください。

補償範囲や割合を限定することで保険料はおさえられるかもしれませんが、いざというときに必要な補償を受けられなければ本末転倒です。補償範囲・割合を設定する際は、保険料だけでなく、いざというときの自己負担の大きさも考慮して慎重に判断しましょう。

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猫のペット保険に加入するべきタイミング

猫のペット保険に加入するべきタイミング

病気に罹患してからではペット保険に加入できないケースもあるため、愛猫がペット保険に加入するタイミングは早いほうがよいでしょう。加入しないまま病気に罹患した場合、その治療費は飼い主さんが全額自己負担しなければなりません。年齢でいえば、0歳から保険に加入しておくことがのぞましいでしょう。

また、ペット保険によっては加入年齢の上限が設けられている場合があります。加入のタイミングが遅くなるほど選べるペット保険が限られてしまうため、できるだけ愛猫が若い年齢のうちに加入しておくのが理想です。

なお、ペット保険への加入タイミングや年齢制限は、以下の記事を参考にしてください。

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ペット保険選びは比較サイトが便利!ランキングもチェック

ペット保険選びは比較サイトが便利!ランキングもチェック

本記事では、飼っている猫の状況や飼い主さんのニーズにあわせたペット保険の選び方のポイントをご紹介しましたが、それでも数多くのペット保険のなかから最適なものを選ぶのは簡単ではありません。

そのような場合には、ペット保険の比較サイトの活用がおすすめです。比較サイトでご希望の条件を設定すると複数のペット保険のなかから候補を絞り込むことができます。そして、絞り込んだペット保険の補償内容や保険料などを一覧で比較することができるため、最適な保険をみつけやすくなります。
また、ペット保険の申込み件数の多い「ペット保険申し込みランキング」などを参考にすることもできます。ぜひ活用してみるとよいでしょう。

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まとめ

元気で年齢が若い猫でも、歯周病や猫風邪などの病気に突然罹患する可能性は十分あります。病気の種類や治療によっては高額な費用がかかることもあるため、ペット保険はぜひ検討しておきたいものです。

なお、加入するペット保険は、愛猫の状況やご自身のニーズを考慮することが大切です。複数のペット保険の補償内容や特徴、保険料などを比較してペット保険を選びましょう。どのペット保険にするのか悩んだときにはペット保険の比較サイトの活用をしましょう。さまざまなペット保険の保険料や補償内容、特約、付帯サービスなどを一覧で見比べながら選ぶことができ愛猫に適した保険を効率的に探せるでしょう。

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監修者情報

ファイナンシャルプランナー竹国たけくに弘城ひろき

竹国 弘城

RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題について自ら考え、行動できるようになってもらうための活動を行う。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。趣味はサウナ(サウナ・スパプロフェッショナル)。

資格情報
1級ファイナンシャルプランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)
HP
https://www.rapportco.com

CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。

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  • このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問い合わせください。
  • 税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。

(掲載開始日:2024年7月30日)
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