ペット保険には入院・手術特化型とフルカバー型がある!それぞれのメリットと注意点を紹介

ペット保険には入院・手術特化型とフルカバー型がある!それぞれのメリットと注意点を紹介
公開日:2023年2月28日

ペット保険には、入院や手術に特化した商品と、さまざまなリスクをカバーするフルカバー型の商品があります。それぞれにメリットや注意点があるため、どちらが適しているかは飼い主とペットの状況によってさまざまです。
この記事では、入院・手術特化型とフルカバー型のそれぞれのメリットと加入時の注意点を比較しつつ、どのようにペット保険を選ぶべきかなどを解説します。

ペット保険に加入するなら入院・手術特化型?フルカバー型?

ペット保険には手術や入院などに特化した商品と、さまざまなリスクに備えられるフルカバー型の商品が販売されています。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。

保険のタイプ 特徴
入院・手術特化型
  • 補償を手術や入院のみに限定し、幅広い補償を受けられる
  • 入院・手術以外の補償を受けられない
フルカバー型
  • 入院・手術はもちろん、通院でも補償を受けられる
  • 特化型と比較して補償割合が低いことが一般的

まずは、ペット保険の入院・手術特化型およびフルカバー型のメリット・デメリットについて解説します。

「入院・手術特化型」ペット保険のメリット・注意点

入院・手術特化型ペット保険のメリットは、補償を入院と手術に限定することによって、保険料を抑えながら入院・手術時に補償を受けられることです。

たとえば、フルカバー型のペット保険では補償割合(保険会社が負担する割合)は50%〜70%程度が一般的です。一方で、特化型の保険商品は、補償割合が90%程度の保険商品が多い傾向にあります。フルカバー型商品も、保険商品によっては補償割合を90%〜100%に設定することはできますが、保険料の負担も高くなります。

また、特化型の保険には、入院・手術に特化した商品だけでなく、通院に特化した商品もあります。たとえば、外耳炎や皮膚炎になりやすい種類のペットを飼っている方は、通院が多くなるケースがあるため通院に特化した商品がおすすめです。フルカバー型にも通院に対する補償はありますが、フルカバー型よりも通院に特化した商品の方が保険料はリーズナブルであるため、保険料を少しでも抑えたい方にも向いているでしょう。

一方、入院・手術特化型のペット保険の注意点は、入院や手術をしたときにしか補償が受けられない点です。
入院はせずに日帰りで治療を受けた場合や、手術を伴わない治療を受けた場合は、補償を受けられないことがあります。そのため、入院や手術に対するリスクに備えながらその他の治療も幅広く補償してほしいとお考えの方は、フルカバー型がおすすめです。

また、ペット保険の保険金の請求方法には、「直接請求(後日精算)」と「窓口精算」の2タイプありますが、入院・手術特化型の保険は、「直接請求(後日精算)」のみに限られるケースが多いです。

直接請求(後日精算)は、動物病院で診療を受けたら窓口で診療費などをいったん全額支払い、後で保険会社に請求する方法です。手術費用を飼い主が一度全額支払わなければならない点や、保険金を請求してから実際に支払われるまで時間がかかる点には注意が必要です。

一方の窓口精算は、動物病院の窓口で保険会社から交付されるペットの保険証を提示すると、会計時に契約の補償割合を除いた診療費のみを支払うことができます。

「フルカバー型」ペット保険のメリット・注意点

フルカバー型ペット保険のメリットは、入院や手術だけではなく通院といったリスクに対する補償も受けられる点です。

フルカバー型の注意点は、特化型と比較して補償割合が低く設定されている商品が多く、自己負担額が高額になるおそれがある点です。たとえば、入院・手術特化型であれば治療費の90%の補償を受けられる場合であっても、フルカバー型では治療費の50%〜70%程度の補償しか受けられないことがあります。

さまざまなリスクに備え、100%の補償を希望される方は、ペット保険の掛け持ちも検討しましょう。なかには掛け持ちが認められていない商品もありますが、多くのペット保険は掛け持ちが可能です。

ただし、ペット保険を掛け持ちしていても、治療費の100%を超えて補償されることはない点には注意しましょう。たとえば、フルカバー型70%の保険を2つ契約しても、治療費の140%分の保険金を受け取ることができるわけでなく、100%までしか受け取れません。

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入院・手術特化型とフルカバー型はそれぞれどんな方におすすめ?

入院・手術特化型とフルカバー型はそれぞれどんな方におすすめ?

入院・手術特化型とフルカバー型は、それぞれに特徴があります。そのため、経済的に余裕がある方は、掛け持ちでペット保険に加入してもよいでしょう。
しかし、どちらかひとつに加入を検討しているのであれば、以下の解説を参考にしてください。

入院・手術特化型

入院・手術特化型のペット保険は、以下のような方におすすめです。

  • 入院や手術などの高額になりがちなリスクに備えたい方
  • 保険料を抑えたい方

入院・手術特化型のペット保険は補償を入院と手術に限定することによって、保険料を抑えることができるうえに、入院と手術の幅広い補償を受けられます。

通院治療で発生する費用はご自身で負担をしてもよいと考えている方や、できるだけ保険料を抑えて、幅広い補償を受けたい方は入院・手術特化型がおすすめです。

フルカバー型

フルカバー型のペット保険は、以下のような方におすすめです。

  • さまざまなリスクに備えたい方
  • 自己負担額を軽減したい方

フルカバー型のペット保険は、ペットに関するさまざまなリスクに備えられる点がメリットです。入院・手術特化型では補償を受けられない、通院の補償も受けられます。

また、フルカバー型商品には窓口精算に対応している商品も存在しているため、動物病院の窓口での自己負担額を軽減することもできます。

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まとめ

この記事では、ペット保険の種類やそれぞれのメリット・デメリットと選び方についてお伝えしました。
ペット保険には手術や入院に特化した商品と、より幅広いリスクをカバーできるフルカバー型の商品が販売されています。特定のリスクにのみ幅広く備えたい方は入院・手術特化型、あらゆるリスクに備えておきたい方はフルカバー型の商品を検討してください。
さらに、さまざまなリスクを幅広く備えておきたいと考えている方はペット保険の掛け持ちも検討してもよいでしょう。今回お伝えしたことを参考に、どのペット保険へ加入するか検討してみてはいかがでしょうか。

なお、ペット保険の選び方がよくわからない、という場合には、各保険会社のウェブサイトや比較サイトを利用すれば、補償内容や保険料、対応しているサービスなどを確認することができます。とくに比較サイトを活用すると、複数のペット保険の情報を一覧で比べることができるので、自分にあった保険を選びやすいでしょう。

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監修者情報

ファイナンシャルプランナー田仲たなか幹生みきお

田仲 幹生

外資系生命保険会社にて営業、その後税理士事務所に勤務しながらファイナンシャルプランナー資格を勉強し、CFP®と1級FP技能士を取得。その後、自身のFPとしての知識と投資・資産運用の経験を活かし独立、㈱あせっとびるだーずを設立し現在に至る。法人として株式投資や不動産投資をおこないつつ、ファイナンシャルプランナーとしての相談業務や投資と資産運用を教えるマネースクールなどを運営する。

資格情報
日本FP協会会員(CFP®)、1級FP技能士、宅地建物取引
HP
https://fpoffice.okane-iroha.com/

CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。

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  • このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問い合わせください。
  • 税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。

(掲載開始日:2023年2月28日)
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