ペット保険の加入には年齢制限がある?何歳から入るのがいいの?

ペット保険の加入には年齢制限がある?何歳から入るのがいいの?
公開日:2023年2月7日

人間は高齢になると健康面での不安が出てきますが、それはペットも同じです。
動物には人間のような公的医療保険制度がないため、病気になったりケガをしたりすると、動物病院での治療費が全額飼い主の自己負担となり、手術や入院をすると負担額が高額になってしまう可能性もあります。ペット保険に加入していれば、自己負担額の一部が保険から給付されるため治療費の負担を軽減できますが、加入に際してペットの年齢制限があるペット保険も多いため加入するタイミングや更新時の年齢には注意が必要です。
この記事では、ペット保険の年齢制限や、高齢(シニア)のペットが加入する際の注意点などについてわかりやすく解説します。適切なタイミングで保険に加入するためのポイントもご紹介します。

ペット保険には年齢制限があるケースが多い?

犬や猫などのペットも、人間と同じように年をとるほど身体能力が衰え、病気のリスクが高くなります。そのため、加齢とともに保険に入りにくくなる傾向があります。あらかじめ、ペット保険の年齢制限について確認しておきましょう。

ペット保険の新規加入年齢について

ペット保険の新規加入時の年齢制限は保険商品ごとに異なるものの、8歳~12歳くらいまでを上限としているケースが多くなっています。

犬や猫は7~8歳を過ぎると「シニア」にさしかかり、体力が衰え病気になりやすくなりますが、健康面のリスクが大きい年齢になると、ペット保険に新規加入できない場合があります。

また、加入年齢の下限は「0歳から」や「生後0日」などと設定されているペット保険がほとんどですが、なかには「生後30日以上」「生後45日以上」といった加入条件のあるペット保険もあるため、選ぶ際は注意しましょう。

ペット保険の更新可能年齢について

ペット保険は、1年ごとの更新が一般的で、更新の際には年齢制限がないものが多くなります。しかし、なかには更新時の年齢制限がある保険商品や、審査結果によっては継続不可、あるいは条件付きでの更新となるケースもあります。

また、一定の年齢以上になると、高齢ペット向けプランに移行する形式を取っているペット保険もあるため、加入時に確認しましょう。加入時の年齢だけでなく、何歳まで加入できるのか・補償を受けられるのかもチェックしておきましょう。

年齢制限を設けていないペット保険も存在する

近年は、予防医療を中心とした動物医療や、フード、室内飼いといった飼育環境などの進歩によって、ペットの寿命が延び、高齢化が進んでいるため、加入年齢を制限しないペット保険も登場しています。

ただし、高齢になってからの新規加入では補償が限定されているケースもあるため、選ぶ際はしっかりと補償内容を確認することをおすすめします。

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ペット保険は何歳から入るのがおすすめ?

ペット保険は何歳から入るのがおすすめ?

子犬や子猫は、免疫力が低く体力もあまりないないため、病気にかかりやすい傾向があります。また、家庭内での誤飲やフローリングでの転倒、散歩中のケガなど、事故は思いがけない場所でも起こり得ます。たとえ健康な子犬や子猫であっても、突然、病気やケガに見舞われるリスクがないわけではないのです。

このような病気やケガに備えて、ペット保険は早めに検討をしておくと安心です。若いうちの方が補償の選択肢が多い点もポイントです。また、ペット保険に加入していない場合には、病気やケガによって動物病院で治療・手術をする際は全額自己負担となりますので、もしものときの経済的な負担を抑えるためにも、ペットを家族に迎えたら、できるだけ早いタイミングで加入を検討するとよいでしょう。

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ペット保険は契約年齢で補償内容が変わる?

ペット保険は、手術や入院、通院にかかった治療費を、あらかじめ設定した50%、70%、100%といった割合で補償します。補償割合が高くなるほど保険料も上がるのが一般的で、補償割合は保険商品によって異なります。そのほか、通院・入院・手術などの限度額や限度日数などについても保険商品によって異なります。

高齢(シニア)ではないペットの場合、一般的には、契約年齢ではなく病気の有無や治療歴などによってペット保険への加入条件や補償内容が変わります。高齢(シニア)になると、病気などにかかりやすくなることもあり、次年度の更新から補償内容に制限が出ることもあります。また、高齢(シニア)向けのペット保険の場合には、補償内容が制限されているケースもあります。

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高齢(シニア)でペット保険に加入する際の注意点は?

ペットが高齢になってから保険へ加入する場合に、どのような点に注意が必要なのでしょうか?以下でひとつずつ見ていきましょう。

告知義務がある

ペット保険にも、ペットの現在の健康状態や既往歴などを正確に申告する「告知義務」があり、治療歴・病歴によっては、条件付きの加入になるケースがあります。

ペットも人間と同様、高齢になるほど病気になりやすくなるため、加入時年齢が高齢であるほど、告知事項に該当する可能性が高まります。告知の申告漏れや、告知内容を偽った場合には「告知義務違反」に該当し、補償が受けられないばかりでなく、契約解除となるケースも考えられます。
「治療を受けていたことを忘れていた」「病気が疑われたけれど認識していなかった」といった理由でも告知義務違反に該当する可能性があるため、正しく申告しましょう。

ペットの年齢確認が必須

ペット保険に加入する場合、補償開始日の満年齢を適用するため、生年月日を含めた年齢確認が必須です。開始日までにペットが誕生日を迎えると1歳加算されるため、条件にも変化が生じます。場合によっては、加入できなくなったり保険料が上がったりするため、ペットの誕生日は重要なポイントになります。

しかし、ペットを人から譲り受けたり、保護して迎え入れたりした場合は、生年月日がわからないケースもあるでしょう。そのような場合は、動物病院で獣医師に推定年齢を確認してもらうことで、保険に加入できます。

飼い主の判断で生年月日を決めてしまい、のちに事実と異なると判明すれば、告知義務違反となり、契約の取り消しや、無効になってしまうこともあります。ペットの年齢は正しく把握し、間違いなく申告するようにしましょう。

保険料は一定とは限らない

ペット保険の保険料は会社や商品によって異なりますが、基本的には年齢が上がるにつれて保険料も高くなっていきます。

たとえば、5歳でペット保険に加入したときと10歳で加入のときの月額保険料では、保険料が倍以上違うこともあります。高齢のペットになると、更新ごとに増額する保険料が高額化する傾向があるため、保険料の変化についても事前にしっかりと理解しておきましょう。

ただし、保険会社によっては0歳よりも1歳や2歳の保険料のほうが安い場合もあるため、いちがいに年齢が高いほど保険料が高くなる、とは言い切れません。詳しい料金については各保険会社に直接問い合わせましょう。

ペット保険が更新(継続)できない場合がある

ペット保険の保険期間は基本的に1年ですが、解約などの申し出をしない限り自動的に更新(継続)されます。しかし、ペットは高齢になるほど病気やケガのリスクが高くなるため、終身で更新(継続)可能となっていても、更新時の審査によっては更新(継続)不可と判断されることもあるため注意が必要です。たとえば、ペットが慢性疾患に罹患した場合には継続的な治療が必要になるため、更新(継続)できないケースもあります。

高齢でペット保険に加入する際は、保険料や更新(継続)できる年齢だけでなく、条件面も把握しておきましょう。

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ペット保険選びに困ったら比較サイトを利用しよう

どのペット保険を選べばよいか迷ったら、保険商品を比較・検討できる比較サイトを利用することをおすすめします。ペットの種類や年齢、希望条件を選択することで、複数のペット保険の保障内容を手軽に比較できます。補償対象外の病気など、各ペット保険で異なりますが、一覧で比較できるため、加入可否を判断する際の助けになるでしょう。

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また、ご自身だけで選ぶことが難しく、じっくりと相談しながら決めたいと感じたなら、保険のアドバイザーに相談することもできます。なお、相談に行くときにはペットの種類や年齢、病歴・治療歴、日常の気になる点など、ペットの情報もまとめておくとスムーズです。

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まとめ

ペット保険には何歳から入ればよいのか、タイミングを迷う方も多いのではないでしょうか。一般的にペット保険には年齢制限があり、高齢になって健康面に不安を感じてからでは加入できなかったり、選べるペット保険の数が制限されてしまったりすることがあります。加入年齢を制限していないペット保険もありますが、選べる補償内容は限られてしまいます。ペット保険は若いうちから検討した方が、選択肢が多いためおすすめです。

また、今は若くて元気なペットも、自宅内ケガをするケースも多いようですし、いつどんなときにケガや事故に見舞われるかわかりません。さらに、ペットも長寿化している傾向がありますので、病気と付き合いながら生きていくことも視野に入れておく必要があるでしょう。いつまでも長く元気で一緒に暮らすためにも愛犬・愛猫が元気なうちから、しっかりと病気やケガのケアについても考えておきましょう。

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監修者情報

ファイナンシャルプランナー稲村いなむら優貴子ゆきこ

稲村 優貴子

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客さまに直接会って人生に関わるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2001年FP資格を取得し独立。2006年から6年間日本FP協会鳥取支部長。現在LifeForYou代表として年間500件の相談・講演・執筆・メディア出演業務をおこなっている。得意分野はライフプラン、保険、iDeCo、年金、家計節約、不動産。

資格情報
日本FP協会会員(CFP®)、ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200)野菜ソムリエ、アスリートフードマイスター®
HP
https://snowcake2013.wixsite.com/fp-yukiko

CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。

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  • このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問い合わせください。
  • 税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。

(掲載開始日:2023年2月7日)
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