ペット保険の免責期間(待機期間)とは?設定なしの保険はある?
ペット保険の加入を検討している方の中には、「免責期間(待機期間)とは何だろう?」「免責期間(待機期間)が設定されていない保険はある?」などの疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
免責期間(待機期間)の設定は保険会社により異なるため、加入前にしっかり確認することをおすすめします。
この記事では、ペット保険の免責期間(待機期間)の概要や期間の目安、注意点などを解説します。ペット保険を検討している方はぜひ参考にしてください。
ペット保険の免責期間(待機期間)とは
「免責期間(待機期間)」とは、保険を契約してから実際に補償が開始されるようになるまでの期間のことです。ペット保険には一定の免責期間(待機期間)が設定されている場合があり、保険契約をした後でも、この期間にペットが病気やケガになった場合には補償の対象にはなりません。
たとえば、「免責期間(待機期間)が30日間」というペット保険に加入した場合、契約後から30日間はペットが病気に罹患して病院を受診しても補償が受けられません。また、免責期間(待機期間)を過ぎて受診した場合でも、病気を罹患した時期が待機期間中であれば、その病気に対する補償は受けられません。
ペット保険に待機期間が設けられているおもな理由として、保険はそもそも発生確率の高低にあわせて保険料が決まり、それにより契約者に対して公平に保険料が支払われるためです。待期期間を設けることにより、ペット保険が適用される病気に罹患していても、飼い主さんが気づいていないなどにより加入前の健康状態を正しく告知することができない場合のリスクが排除できます。
なお、免責期間(待機期間)中も契約は有効で保険料の支払いは発生します。
一般的なペット保険の免責期間(待機期間)
ペット保険の免責期間(待機期間)は、新規加入した年度のみ発生します。免責期間(待機期間)の日数はペット保険会社によって異なりますが、15〜30日間程度に設定されていることが一般的です。
免責期間(待機期間)とは?
また、傷病の種類によって異なる免責期間(待機期間)が設定されている場合もあります。以下は傷病の種類ごとに示した免責期間(待機期間)の目安です。
傷病の種類による免責期間(待機期間)の目安
傷病の種類 | 待機期間の目安 |
ケガ | 0日間〜15日間 |
病気 | 15日間〜30日間 |
がん | 30日間〜120日間 |
※免責期間(待機期間)の有無や日数は保険会社によって異なります。
免責期間(待機期間)がないペット保険はある?
ペット保険の中には、免責期間(待機期間)を設定していない保険もあります。また、「ケガは0日」「病気は30日」「がんは120日」といったケースように、傷病の種類によって免責期間(待機期間)が異なる場合もあるため、加入前に確認しておきましょう。
なお、免責期間(待機期間)を設定していないペット保険も、加入前に罹患した病気やケガの治療については補償の対象外としています。
また、保険会社によって審査にかかる日数は異なり、申込み月の翌々月1日が契約日となる保険会社もあります。申込んだらすぐに契約が始まるわけではない点に注意しましょう。免責期間(待機期間)がない場合でも、補償が受けられるのは契約開始後からです。
ペット保険の免責期間(待機期間)で注意したい3つのこと
ここからは、ペット保険の免責期間(待機期間)に関する注意点を3つ紹介します。
①免責期間(待機期間)中は補償を受けられない
ペット保険から補償を受けられるようになるのは、免責期間(待機期間)終了後の補償開始日からです。前述したように、免責期間(待機期間)中に罹患した病気で治療を受けても補償されないため注意してください。
なお、ケガについては多くの保険会社が免責期間(待機期間)を設けておらず、保険始期日から補償されるケースが一般的です。
②免責期間(待機期間)なしでも補償がすぐ受けられるとは限らない
免責期間(待機期間)なしのペット保険なら、「申込んでからすぐに補償を受けられる」と考える方もいるかもしれません。しかし、実際に補償を受けられるのは補償開始日(免責期間(待機期間)なしの場合は保険始期日)からです。申込みから補償開始日までの期間は、補償を受けられないため注意してください。
補償開始日はペット保険によっても異なります。「申込み受付日の翌月同日から補償開始」「申込み月の翌々月から補償開始」など、申込んでから補償開始日まで期間が空く場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
また、ペット保険の申込み後に行われる審査期間が長い場合、補償開始のタイミングも遅れてしまう点に気をつけてください。審査期間は短くて数日、長い場合は1ヵ月程度かかるケースもあります。
③ペット保険の更新時は免責期間(待機期間)がない
前述したように、ペット保険の免責期間(待機期間)が設けられるのは初年度のみです。保険を更新(継続)する場合は免責期間(待機期間)がなく、更新時から補償されます。
ただし、更新(継続)にあわせて加入するペット保険(保険会社)を変更する場合は、新しい保険への加入時に免責期間(待機期間)が発生するため注意してください。
ペット保険選びは保険の比較サイトを活用しよう
ペット保険には数多くの種類があり、それぞれ補償の内容や保険料も異なります。免責期間(待機期間)についても、設定されているペット保険もあれば、設定されていないペット保険もあります。さらに、設定されている期間もケガ、病気などによってさまざまであり、数多くのペット保険をひとつずつ確認して選ぶのは手間がかかります。そのためペット保険選びに悩むときは、ペット保険の比較サイトを活用するのがおすすめです。
ペット保険の比較サイトを利用すると、免責期間(待機期間)をはじめ、保険料、補償割合などを保険商品ごとに一覧で比較・検討でき、希望に合ったペット保険を効率的に選ぶことができます。
まとめ
ペット保険には、免責期間(待機期間)が設定されていることが一般的です。ただし、免責期間(待機期間)の有無や日数は保険会社(商品)や傷病の種類によっても変わるため、事前によく確認しておきましょう。
また、待機期間の日数も見比べて加入する保険を選ぶ場合には、ペット保険の比較サイトが便利です。ペットに合った保険を効率良く探したい方は、ぜひご活用ください。
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監修者情報
ファイナンシャルプランナー竹国弘城
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題について自ら考え、行動できるようになってもらうための活動を行う。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。趣味はサウナ(サウナ・スパプロフェッショナル)。
- 資格情報
- 1級ファイナンシャルプランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)
※CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。
- ※このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問い合わせください。
- ※税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、全ての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。
(掲載開始日:2024年7月30日)
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