がん保険の特約

最終更新日：2022年11月25日

がん保険の特約には、多様化するがん治療にあわせて、基本的な保障でカバーしきれない部分を保障するものが揃っています。がん保険の商品で付加できる特約の例には、以下のようなものがあります。ただし、この他にも保険会社独自の特約も多く存在します。例えば、終身や定期の死亡保障（がん以外の死亡も保障）を特約で付加できるものや、がん以外の病気やケガで入院や手術をした場合の保障を特約で付加できるものがあります。また、最近の傾向として、自由診療による治療費を保障する特約を持つ保険も出てきています。自由診療とは、公的医療保険が適用されず、全額自費で治療費を賄う必要がある治療をいいます。

なお、同じような内容の保障であっても、商品によって、基本保障（主契約）に含まれているものもあれば、特約として任意で付加するしくみになっているものもあります。保障内容を比較検討するときには、基本保障（原則外せないもの）なのか、オプションとして付加できる特約なのかを確認しましょう。

特約名	内容
がん死亡特約	がんを直接の原因として死亡・高度障害状態となった場合に給付金が支払われる特約。
がん退院給付金特約	がんで入院し、退院したときに一時金として給付金が支払われる特約。一定の日数以上入院したときなどの要件が付されている場合もある。
がん通院特約	がんの治療のために通院をしたときに給付金が支払われる特約。なかには、入院給付金が支払われる入院をした後の通院に限るなどの条件が付されている場合もある。
がん治療給付金特約	がんの治療を目的とした所定の抗がん剤治療・ホルモン剤治療のため入院・通院・手術などをしたとき、治療を受けた月ごとや回数などに応じて定額を給付する特約。「抗がん剤治療給付金特約」、「ホルモン剤治療給付金特約」など、治療方法ごとの保障内容の特約としている場合もある。
放射線治療給付金特約	がんの治療を目的とした所定の放射線治療を受けたときに、治療を受けた月ごとや回数などに応じて定額を給付する特約。
がん診断給付金特約	がんと診断されたときに、数十万～数百万円などのまとまった金額が給付される特約。
がん緩和ケア特約	がんによる疼痛などを緩和するための所定の治療を受けたときや、緩和ケア病棟への入院などで緩和ケアを受けられたときなどに給付金が支払われる特約。
がん先進医療特約	がんにより、先進医療による療養を受けたときに給付金が支払われる特約。
がん保険料払込免除特約	がんと診断確定されたときは、以後の保険料の払込みを不要とする特約。