医療保険に必要な保障の考え方必要な保障を考えるための参考データ
最終更新日:2022年11月2日
保障はどのくらい必要かを考える目安として、「統計データ」が参考になります。
- 傷病別・男女別平均入院日数 厚生労働省「患者調査 2020(令和2)年」
-
傷病 胃の悪性新生物 脳梗塞 心疾患※1 高血圧性疾患 糖尿病 男性 21.3日 65.5日 19.4日 41.2日 26.5日 女性 24.4日 87.1日 32.6日 50.7日 36.3日 傷病 肝硬変※2 腎不全 膵疾患 気分(感情)障害※3 骨折 男性 22.5日 46.6日 17.2日 185.5日 29.5日 女性 28.5日 51.9日 15.0日 112.7日 43.5日 ※1高血圧性のものを除く、※2アルコール性のものを除く、※3躁うつ病を含む
このデータは、入院が比較的長引きやすい生活習慣病を中心にした、傷病ごとの平均入院日数です。1ヶ月程度から、傷病によっては3ヶ月程度、あるいはそれ以上に平均入院日数が及んでいるものもあります。
- 差額ベッド代1日あたりの平均徴収額(推計)
-
金額 1人室 8,221円 2人室 3,122円 3人室 2,851円 4人室 2,641円 平均 6,527円
- 出典:
- 厚生労働省中央社会保険医療協議会 総会(第488回)資料、「主な選定療養に係る報告状況」のうち2020(令和2)年7月1日現在のデータをもとに作成。同PDFは、以下の「総-13-2(PDF:87KB) 」より
(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000853121.pdf) - 厚生労働省 中央社会保険医療協議会 総会(第488回) 議事次第
(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00106.html)
この表は、公的医療保険制度の被保険者が個室などを選んだ場合に全額自己負担となる、「差額ベッド代(選定療養)」の平均額です。ただし、あくまで平均額であり、病院によっては差額ベッド代が1日あたり数万円や数十万円かかるところもあります。
- 出典:
- 厚生労働省 先進医療の概要について 厚生労働大臣の定める「評価療養」及び「選定療養」とは 選定療養
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html)
- ライフステージ別の疾病入院給付金日額
-
ライフステージ 世帯主 配偶者 夫婦のみ(40歳未満) 8,800円 8,500円 夫婦のみ(40~59歳) 10,400円 8,200円 末子が乳児 8,600円 7,500円 末子が子保育園児・幼稚園児 9,900円 7,800円 末子が小・中学生 10,000円 8,200円 末子が高校・短大・大学生 9,700円 8,000円 末子が就学修了 9,700円 8,700円 高齢夫婦有職(60歳以上) 10,200円 9,300円 高齢夫婦無職(60歳以上) 7,600円 6,200円 出典:公益財団法人 生命保険文化センター 生命保険に関する全国実態調査 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査 調査結果 第Ⅲ部 世帯属性からみた加入実態と生活保障意識 1.ライフステージ別にみた生命保険の加入実態、生活保障意識
(https://www.jili.or.jp/files/research/zenkokujittai/pdf/r3/p215-225.pdf)
この表は加入している民間の医療保険などから支払われる入院給付金日額を調査したものです。「他の人はどのくらいの入院給付金を設定しているのか」の参考として活用ください。
ここでご紹介したデータを見ると、入院時に必要な金額は差額ベッド代や雑費など考慮して10,000円/日程度は必要になりそうです。ただし、高額療養費による自己負担の上限額や病気などのいざというときに備えて自分で準備している預貯金によっては、保険で準備する金額はその分低めに見積もってもよいでしょう。自営業者など、傷病手当金や有給休暇がないなど療養中に収入が減る人は、会社員の場合よりも多めにしておくと安心です。
2211710(5)-2311