医療保険の特約の保障内容先進医療特約について
最終更新日:2022年11月24日
先進医療とは、健康保険などの公的医療保険の対象とならない高度な医療技術を用いた治療の中から、保険導入の検討段階にあるものを厚生労働大臣が承認した治療をいいます。
2022(令和4)年7月1日現在で84種類の先進医療があります。高額なものも少なくありませんが、「先進医療に係る費用」は健康保険などの適用がないため全額自己負担です。なお、先進医療はどこでも受けられるわけでなく、厚生労働省の基準を満たした医療機関での実施に限られます。
- 出典:
- 厚生労働省ホームページ「先進医療の概要について」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html)
- 先進医療にかかる平均入院日数と自己負担額
(厚生労働省「先進医療会議(第105回資料を基に作成」) -
技術名 年間実施件数 平均入院期間 1件当たり金額 MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法 1,338件 2.6日 108,183円 陽子線治療 1,285件 15.7日 2,649,978円 重粒子線治療 683件 5.2日 3,186,609円 ウイルスに起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法) 614件 4.0日 4,276,997円 細胞診検体を用いた遺伝子検査 459件 7.1日 75,610円 抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査 226件 47.3日 38,424円 高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術 105件 10.2日 300,857円 細菌又は真菌に起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法) 56件 6.7日 269,856円 多項目迅速ウイルスPCR法によるウイルス感染症の早期診断 52件 97.4日 47,378円 流産検体を用いた染色体検査 41件 0.6日 43,572円
- 出典:
- 厚生労働省ホームページ「第105回先進医療会議の開催について(令和3年度先進医療技術の実績報告等について 【先進医療A】令和3年6月30日時点における先進医療に係る費用 令和3年度実績報告(令和2年7月1日~令和3年6月30日))をより」を加工して作成
(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000861354.pdf)
こうした先進医療をカバーする特約には「先進医療特約」があり、多くの医療保険やがん保険にセットできるようになっています。
2211700(10)-2311