医療保険の特約の保障内容先進医療特約について
最終更新日:2025年1月20日
先進医療とは、健康保険などの公的医療保険の対象とならない高度な医療技術を用いた治療の中から、保険導入の検討段階にあるものを厚生労働大臣が承認した治療をいいます。
2024年(令和6年)10月1日現在76種類の先進医療があります。高額なものも少なくありませんが、「先進医療に係る費用」は健康保険などの適用がないため全額自己負担です。なお、先進医療はどこでも受けられるわけでなく、厚生労働省の基準を満たした医療機関での実施に限られます。
- 出典:
- 厚生労働省ホームページ「先進医療の概要について」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html)
- 先進医療にかかる平均入院日数と自己負担額
(厚生労働省「先進医療会議 第127回資料」を基に作成) -
技術名 年間実施件数 平均入院期間 1件当たり金額 陽子線治療 824件 15.6日 約266万円 重粒子線治療 462件 4.2日 約314万円 ウイルスに起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法) 844件 2.7日 約3万円 細胞診検体を用いた遺伝子検査 282件 4.3日 約8万円 抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査 202件 50.6日 約4万円 細菌又は真菌に起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法) 130件 4.9日 約3万円 多項目迅速ウイルスPCR法によるウイルス感染症の早期診断 54件 108.8日 約4万円 流産検体を用いた染色体検査 15件 0.0日 約9万円
- 出典:
- 厚生労働省ホームページ「第127回先進医療会議の開催について(令和5年度先進医療技術の実績報告等について 【先進医療A】令和5年6月30日時点における先進医療に係る費用 令和5年度実績報告(令和4年7月1日~令和5年6月30日))をより」を加工して作成
(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001195969.pdf)
こうした先進医療をカバーする特約には「先進医療特約」があり、多くの医療保険やがん保険にセットできるようになっています。
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