最終更新日:2023年1月25日
最近は様々なタイプの商品が出ているがん保険。がん保険ならではの給付金をはじめ、聞きなれない言葉も多いですよね。ここではそんながん保険にまつわる用語を集めました。
用語は五十音順に並んでいます。
【かがくりょうほう】
化学療法は薬物療法の一種で、抗がん剤治療のことを指します。抗がん剤治療は、内服や注射等によってがん細胞を破壊したり増殖を抑えたりする治療方法です。今日では、「手術」「放射線治療」「化学療法」が、がん治療の3つの柱と言われています。
【がんしゅじゅつきゅうふきん】
がんの治療を目的とした手術を受けた場合に給付されるものです。給付金の額は、手術の種類によってがん入院給付金額の10倍・20倍・40倍としている場合、1回につき一律10万円や20万円としている場合など、商品によって保障内容は異なります。
【がんしんだんきゅうふきん】
がんと診断確定された場合に給付される一時金です。給付回数や給付要件(入院していることが要か不要かを含む)は各保険によって異なります。複数回支払われる場合には、1年に1回、2年に1回といった制限がある保険がほとんどです。
【がんせんしんいりょうとくやく】
厚生労働大臣が定めた高度な医療技術による先進医療行為(がん治療)に対して支払われる特約です。先進医療は一般の治療に比べて概して費用が高く、健康保険の適用がないため全額自己負担です。
がん保険にセットされている「がん先進医療特約」が支払われるのは、がんの治療を目的として先進医療を受けたときに限られます。
【がんにゅういんきゅうふきん】
がんの治療を目的として入院をした場合に、「1日につき〇万円」などのあらかじめ決められた金額である入院日額が入院日数に応じて給付されるものです。がん保険の場合、支払限度日数の設定がなく、日数無制限で給付される保険がほとんどです。
【がんほけん】
がん保険はがんと診断された場合やがんの治療を受けた場合に給付金が支払われる保険で、民間の保険会社や共済で取り扱っています。
がん保険の主要な保障には「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」「がん通院給付金」「抗がん剤治療給付金」「放射線治療給付金」などがありますが、どの保障が基本保障となり、どの保障が特約で任意に付加となっているのかは保険により異なります。保障内容に「がん診断給付金」があれば、がんと診断された時に一時金が給付され、「がん入院給付金」があれば、がん治療を目的に入院した場合には入院給付金が支払われます。入院給付金は初日から支払われ、支払い日数は無制限であるのが一般的です。また、がん治療のための手術を受けた場合には「がん手術給付金」が支払われます。
【こうがくりょうようひ】
健康保険をはじめとする公的医療保険から、病院等で支払う医療費について一定の自己負担限度額を超えた部分が払い戻される制度です。差額ベッド代や食事代は対象になりません。1ヶ月の自己負担限度額は所得や年齢区分(69歳以下 ・ 70歳以上75歳未満 ・ 75歳以上)に応じて決まっています。
【しゅうしんがんほけん】
保険期間が一生涯のがん保険です。一生涯保障が続きます。入院に対する保障がある場合、がんによる入院の給付金は日数や回数に制限がないのが一般的です。保険料の支払い方法には60歳などの一定の年齢や期間で支払いが終了する「短期払い」と一生涯支払う「終身払い」があります。
【じゅうりゅうしせんちりょう】
重粒子線(炭素イオン線)を病巣に対して照射する治療法です。病巣のみに効率よく線量を集中でき、副作用を少なくできる治療とされています。
切らずに治療を受けられるため、身体への負担が少なく、外来での治療も可能です。かつては先進医療のみの適用となっていましたが、治療対象となるがん等によっては公的医療保険が適用できます。先進医療として適用する場合の技術料は300万円近い金額となります。
【じょうひないしんせいぶつ】
がんの初期で、腫瘍細胞が上皮内にとどまっている状態のものをいいます。周りに広がったり(浸潤)、転移したりする可能性が少なく、手術で切除することにより取り除くことが可能です。現在販売されている保険商品の中には、「上皮内新生物」の場合には、診断給付金が支払われないか、あるいは「悪性新生物」の場合より給付金額が少なくなるものもあります。
【しんだんかくてい】
病理組織学的所見(部検、生検)、細胞学的所見、理学的所見(X線、内視鏡等)、臨床学的所見および手術所見の全部またはいずれかにより、医師によって病名が確定的に判断されることをいいます。保険ごとの約款に診断確定の定義が明示されています。
【せかんどおぴにおんさーびす】
一部の保険会社が付帯サービスとして提供しているもので、治療中の病気について、提示されている治療法以外の選択肢はないのか等の相談をすることができます。
各専門分野の総合相談医が相談を受け、その上でより高度な専門性が必要と判断した場合には、症状等に合わせて専門医の紹介もしてくれる場合もあります。
【ていきがんほけん】
5年や10年などの一定の保険期間内にがんと診断確定されたり、治療のために入院や手術をしたりしたとき等に、該当する給付金が支払われる保険です。保障内容は保険により異なります。保険期間が終了したときには、多くの保険では、健康状態に関係なく所定の年齢までは更新をしていくことができます。
【つういんきゅうふきん】
がんの治療目的で通院した場合に支払われる給付金です。がん入院給付金が支払われる入院をして退院後に通院した場合に支払われる保険もあれば、入院を前提とせず、手術、放射線治療、抗がん剤治療など所定の治療を受けるために通院した場合に支払われる保険もあります。
なお、通院給付金には、60日などの給付日数限度や退院後1年以内などの期間の制限が設けられている保険も多く見られます。
【にんげんどっく・ぺっとけんしんよやくさーびす】
一部の保険会社が付帯サービスとして提供しているもので、保険会社が提携している人間ドックやPET(陽電子放射断層撮影装置)検診の施設の紹介や、予約代行をしてくれるものです。検診料の割引制度もあります。
【ほうしゃせんちりょう】
放射線の照射によってがん細胞の増殖を抑える治療法です。切らずにがん治療をすることで身体への負担を少なくすることができます。
【まちきかん】
がん保険の場合、加入してもすぐに保障は始まらず、保障が開始するまでには待ち期間(※)が設定されていることがほとんどです。この待ち期間に、がんの診断確定や治療を受けても保障の対象になりません。
一般に、責任開始日から3ヶ月や90日間が待ち期間として設定されており、待ち期間を超えた日から保障が始まります。なお、責任開始日は、申込および告知が完了した日とする保険もあれば、第1回目保険料の支払いおよび告知が完了した日など保険によりまちまちです。
※名称は、待機期間や不てん補期間、免責期間など保険により異なります。
【ようしせんちりょう】
放射線の一種である粒子線(陽子線)を病巣に照射することにより悪性腫瘍を治療するものです。病巣のみに効率よく線量を集中でき、副作用を少なくできる治療とされています。切らずに治療を受けられるため、身体への負担が少なく、外来での治療も可能です。かつては先進医療のみの適用となっていましたが、治療対象となるがん等によっては公的医療保険が適用できます。先進医療として適用する場合の技術料は300万円近い金額となります。
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