生命保険の見直し方法下取りに出す(転換)
最終更新日:2022年11月14日
現在加入中の生命保険をやめて、同じ保険会社で別の保険に新たに入り直したい場合、解約せずに下取りに出すことができます。これを「契約転換」といいます。
<契約転換の仕組み>
契約転換をすると、現在加入している生命保険の転換時点までの積立金を転換価格として、新たに加入する保険の頭金として買い取ってもらえます。この頭金は、新たに加入する保険の保険料の一部に充てられるため、新たに加入する保険の保険料を抑える効果があります。
- 出典:
- 公益財団法人生命保険文化センター 保障内容の変更と対応方法 転換制度
(https://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/change/101.html)
<転換の種類は3タイプ>
契約転換は、今までの生命保険の転換価格を新しい生命保険のどの部分に充当するかによって、主に3つのタイプに分かれます。また、どのタイプを選ぶかによって、その後の保険料が異なります。
定期保険特約付終身保険に新たに加入する例でみてみましょう。
- 出典:
- 独立行政法人 国民生活センター 気になるこの用語 転換契約
(https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201904_12.pdf)
- 【1】基本転換
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基本転換は、現在加入中の生命保険の転換価格を新しい生命保険の主契約部分にのみ充当します。この例での主契約は終身保険ですから、転換価格はすべて終身保険部分に充当されます。つまり、転換価格に応じて、終身保険部分の全部または一部の保険料の支払いは不要になります。
- 【2】定特転換
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定特転換は、転換価格を定期保険特約の部分だけに充当します。例えば、定期保険特約は保険料が安いため、新しい生命保険は、転換当初は少ない保険料でより大きな保障が得られます。
ただし、定期保険の保険料は掛け捨てのため、転換時までの積立金は定期保険の保険期間が終わることで使い切ってしまい、なくなります。定期保険特約を更新する場合、更新後の保険料には充当がないことから、更新後の保険料が大きく上がることにも注意が必要です。
- 【3】比例転換
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比例転換は、現在加入している生命保険の転換価格を新しい生命保険の主契約と定期保険特約それぞれに充当します。その割合は、新しい生命保険の主契約と定期保険特約の保障額に比例します。定期保険特約にも充当するため、「【2】定特転換」の注意点も該当します。
このように、転換方式によって、転換後に支払う保険料が変わってきます。また、転換価格以外は新たに保険を契約するときと原則として同じです。告知または医師の診査が必要となり、予定利率も見直されます。
そのため、転換を検討する際には、どのタイプで転換するのが良いのか、保険会社やファイナンシャルプランナーとよく相談して決定しましょう。
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